不幸と思うな
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くしようと……なるべく微笑みを浮かべるようにしてたんです。今更ですがアレッてどう思われてたのかと気になったんです。『八雲紫』は胡散臭い。特に微笑んでる絵とか怪しい。八雲紫に似た容姿の自分の微笑みとかどんな風に見えるか。
鏡を見て普段してる印象良くする微笑みを浮かべたら……ええ、なにも考えてない自分の顔なのに何かたくらんでるって思いましたね。つまり胡散臭い
話を戻して、ストーカーをしてたのは東方を見たことのある人達。
そしてストーカーの大体所属してたの総元締めみたいなのが漫画研究会、その会にストーカーを止めるように要求したら、図々しくストーカーを止めるかわりに何度か撮影をさせてほしいと要求してきました。
当然ですが拒否しましたらね。
漫画研究会の男達が土下座。
一部に女子も。
それでも答えはNO。
いや、普通の撮影ならまだなんとか譲歩しますがね、用意されたコスプレが妖怪の賢者の八雲紫の紫のドレス……つまり女装。……いま着てるの。
いま着てることから想像できますよね。
あの時は集団に土下座させるとかどんな人間と思われたか、ドSの女王とかそんな不本意な噂が流れました。
原因を調べた人は、東方project、妖怪の賢者な八雲紫の事を知り学校で広まる負の連鎖
で、三日も続いたんでいい加減にキレて一人の肥満男を顔面を掴んで吊し上げ、止めるように誠心誠意頼みました。はい紫様と恍惚とした気持ち悪い顔でしたが止める事を誓いました。とにかくこれで土下座は止めました。
ただ一人だけ居た女の子
小柄な女の子でした。
泣いて頼んできたんです。
ええ、さすがに一度だけと約束して着ると了承。女の子が目薬を持ってたのを見付けて直ぐに後悔。
騙されたとはいえ了承。
更衣室に連れていかれてコスプレに……着せかえられました。着替えさせたの女の子、鼻息荒く脱がされる。ええ、女の子が変態だと理解したときには遅かった。
着替えて一時間ほどでしたか?
いえ、正確には覚えてません。
覚えていたくもない。
死んだ目の私が着てたのはゴスロリな八雲紫のドレス、フワフワの白いキャップ、白い手袋、オマケに扇子…本当にピッタリな服でした。……リアルな偽胸が入って谷間が出来てて泣けました。
それで撮影会。アレほど心が冷えた事は有りませんね。
『うおおおお!!八雲紫だ!』
『スゲエエデござる!絶対に本人でござろう!』
『スキマBBAさまの降臨だぁ!!』
外に出ると野太い歓声です。
…とりあえず最後のだけは口が聞けないようにしておきました。
それから興奮する野獣共を宥めて何枚か写真を撮られるだけで終わりました。
ええ、この時、気軽に写真を撮らせたのは未だに後悔し
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