第2章:異分子の排除
第41話「束襲来」
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..おお、やっぱりさー君に教えられただけあって“水”ができているね。」
「“水”...それって、桜さんが言っていた...。」
「人の気質や、ISの特徴を表す属性の事だよ。...と言っても、当て嵌めただけなんだけどね。」
“火”、“水”、“風”、“土”。それが基本となる四属性となっている。
他にも“聖”と“闇”があるが、ISや気質で見るのは極稀だろう。
「せっちゃんのは名前の通り“水”に適したIS。使いこなせば汎用性の高い便利な属性なんだけど、その分扱いが難しいんだ。それは理解してるね?」
「は、はい。未だにちゃんと扱えないです...。」
「でも、影響自体はあるみたいだね。一朝一夕で完璧に習得は難しいから、これからも精進しなよ。そうすれば、君のブルー・ティアーズは確かな“翼”になる。」
「あ、ありがとうございます!」
性格が読めず、どんな事を言われるか身構えていたセシリア。
だが、言われたのは“もっと頑張れ”という激励の言葉なため、セシリアは感極まりながらも礼を言う。
「...うん。少し機能向上ができたから、時間が空いた時にでも慣らすように。」
「は、はい!」
「じゃあ次〜。」
セシリアが終わり、次へと移る。
「ふんふん。鈴ちゃんの甲龍は...“土”と“火”に適正があるね。」
「“火”と“土”はそれぞれ苛烈な攻撃と、鋼の如き怪力と防御力に向いてる属性だ。甲龍の武器にはちょうどいいんじゃないか?」
龍砲はともかく、双天牙月による近接戦には相当有効な属性である。
「どちらもわかりやすい効果だから使いやすいよ。真髄に至るには時間がかかるけど、使えるようになったら今よりも強くなるのは確実だからさー君やあっ君に教えてもらいなよ。」
「は、はい!ありがとうございます!」
緊張しながらも礼を言う鈴。
「次はらーちゃんだねー。...うんうん、“ドイツの冷氷”と言われるだけあって、“水”に適正があるね。他も少しだけ適性がある感じ?万能だね〜。」
「...あの、なぜそんなに近く?」
ラウラのISを見る際、何故か束はラウラに近い場所に身を置く。
「あははごめんごめん。くーちゃんに似てるからつい...。」
「“くーちゃん”?」
「クロエ・クロニクル。...まぁ、束の助手だ。」
知らない名前(愛称)を聞き返すラウラに、桜が軽く説明する。
「“水”は冷静に物事を判断する気質でもあるからね。軍人だからその分野は鍛えられてるね。それにあっ君のライバルでもあるし...これは期待しちゃおうかな?とりあえず、属性の扱い方の基礎を教えてもらえば、後は自力で習得できるほど地盤は整っているよ。」
中々に高評価だったため、
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