第2章:異分子の排除
第41話「束襲来」
[4/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
出として残ってるんだろう...。」
「....それは怒る。」
誰しも嫌な事を繰り返したら怒るだろう。と、簪は納得するように呟いた。
「さて、体面的には遅刻と教師に対する無礼な行動。...個人的にはまたもややってくれたな...!」
「げっ、俺に矛先が!?」
「自業自得です...。」
千冬のその言葉に、桜は慌てて逃げる体勢に入る。
「逃がさん。」
「うおぉっ!?手刀で来た!?」
「さー君頑張れー。」
「おいこら束!見世物みたいにすんな!」
逃がさないように手刀を振るう千冬と、それを避ける桜。
そして、束はそれを見て楽しんでいた。
「お前も後で同じ刑だ。」
「え。」
尤も、束も桜と同じ目に遭うようだった。
―――閑話休題...
「痛ぇ...。」
「痛い...。」
大きなたんこぶを作った状態で、桜と束は涙目でそういう。
ちなみに桜は既に制服に着替えていた。
「はぁ...束、自己紹介しろ。」
「えー?もう皆わかってると思うよ?」
「それでもだ。」
千冬の言葉に、束は渋々皆の前に立つ。
「私が天災の束さんだよー。...終わ...ってちーちゃん!?危ない!?」
「真面目にやれ。」
「はいはーい...。」
適当に終わらせようとした束に千冬は手刀を振りかざし、束を真面目にさせる。
「鳳鈴音、セシリア・オルコット、ラウラ・ボーデヴィッヒ、更識簪は初めまして。私が巷で有名になってるISの生みの親、篠ノ之束だよ。呼び捨て以外なら、好きに呼んでね。」
「っ....!?」
軽く微笑み、束は真面目に自己紹介した。その事に、一夏が驚愕する。
それは当然だ。“原作”ではありえないような態度なのだから。
ちなみに、今朝でのセシリアとの邂逅はカウントしていないらしい。
「.....驚いたな。お前が真面目に自己紹介できるとは...。」
「ひどーい!束さんだって真面目な時は真面目だよ!」
「...その普段の態度を改めてから抗議しろ。」
普段の振舞いからできるとは想像できなかったと千冬は言外に語る。
「....機械の...兎耳...?どうして...。」
「お、よく気づいたねー。これには、実は海より深ーい訳が...。」
簪がふと束の兎耳を気にする。
すると、束が意気揚々に語り始めようとする。
「趣味だ。」
「趣味だな。こいつ、動物では兎が好きみたいだからな。」
「ちょっ、さー君もちーちゃんもぶった切らないで!?せっかく語ろうとしたのに〜!」
...が、それを桜と千冬があっさりと答える。
海どころか、水
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ