第一章
[2]次話
ラヴ=ソング
私は大学の食堂でかかっているその曲を聴いてだ、一緒に食事を摂っていた友達にこんなことを言った。
「最近この曲よく聴くわね」
「ええ、そうね」
「この食堂でもよく聴くわね」
友達もこう私に答えてくれた。
「ヒットしてるみたいね」
「色々なお店でかかってるし」
「よくある恋愛の歌だけれど」
「人気あるわね」
「何か聴いてるとね」
これはとだ、私は友達にまた言った。
「自然と心が落ち着くわね、ハッピーエンドの歌だし」
「恋愛の歌って失恋も多いからね」
「失恋の歌も多いからね」
「それでもこの歌はハッピーエンドの歌だから」
「幸せになる歌だからいいのよね」
「そうよね」
私はここでまた言った。
「だから聴いてるといい気持ちになれるわ、ただ」
「ただ?」
「ただっていうと?」
「実際の恋愛はね」
私は少し苦笑いになって昼食のサンドイッチを食べつつ友達に話した、友達もそれぞれスパゲティ等を食べている。
「そうなるとは限らないのよね」
「失恋あるわよね」
「どうしてもね」
「振ったの振られただの別れただの」
「どうしてもあるわね」
「そうhなのよね」
実際にはとだ、私は皆に話した。
「これが、とはいってもね」
「あんたこれまでそうした経験はないわよね」
「これといって」
「交際したことないっていうけれど」
「大学入るまで一度もなの」
「そう、ないの」
こう答えた。
「実際にね」
「じゃあこうした歌を聴いても」
「実感はないわよね」
「こうしたことがあったとか」
「思い出したりすることは」
「ないわ、こんなのあるのかしらって思ったりするけれど」
本当にそれでもだ。
「思い出すものはないわ」
「じゃあこうした恋愛したいとか?」
「そう思ったりするのね」
「思い出すのじゃなくて」
「想像するのね」
「そうなの、私も何時かね」
心から思った、実際に。
「こうした恋愛したいわね」
「今かかっている歌みたいな」
「こうした恋愛を、なのね」
「自分もしてみたい」
「そう思ってるのね」
「そうなの、けれどね」
思っていてもだ、私個人は。
「そうしたお話はね」
「今のところ縁がない」
「そうなのね」
「自分で見付けるべきかしらね」
少し苦笑いになってだ、友達にこうも言った。
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