第3話 初ライブ
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四郎は近くのコンビニでパンを買って食べながら歩いていた。
「四郎くーん!」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえた四郎は後ろを振り向いた。
「あっ!千歌先輩」
四郎はそう言って千歌に近づいた。
「四郎くんは帰りの途中?」
千歌は四郎の服装を見て聞いた。
「はい、それより」
四郎は千歌の隣の女子生徒を見た。
「あっ!この子は桜内梨子ちゃんだよ」
千歌は梨子を紹介した。
「桜内梨子です。よろしくね」
梨子は頭を下げて言った。
「真桜四郎です、よろしく」
四郎は頭を下げて言った。
「真桜くんって浦の星女学院の唯一の男子生徒なんだよね?」
梨子は四郎に聞いた。
「はい、一応は」
そう言って四郎は空を見た。
「ねぇ、四郎くんは海の音とか聞いたことある?」
梨子は四郎にいきなり聞いてきた。
「いや、聞いたことは無いです」
四郎はそう言って海を見ていた。
「私ね、この浦の星女学院に来る前は音ノ木坂に居たんだ」
そう梨子は四郎に言った。
「音ノ木坂ですか?」
四郎はそう言った。
「うん、元々ピアノを引くのが好きだったんだ」
そう梨子は言った。
「へぇ〜、すごいですね」
そう四郎は言った。
「でも、弾けなくなったんだ」
梨子は悲しげな顔をしていた。
「そこで諦めたら試合終了ですよ」
四郎はそう梨子に言った。
「そうだよ!梨子ちゃんならまだできるよ!」
そう千歌は梨子に言った。
「ありがとう、そう言ってくれて少し勇気が出た!」
そう梨子は笑顔で言った。
ーーーー
四郎は片手にカバンを持ちながら海を見ていた。
「今日は暇だな」
そう言って二枚のカードを見ていた。
それはセブンとマンのカードだった。
「俺が選ばれた理由がわからないな」
四郎はケースに二枚のカードを入れた。
「あっ!四郎くん!」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえた四郎は振り向いた。
「花丸」
四郎は片手にカバンを持ちながら花丸の後ろに隠れているルビィを見つけて笑顔で近づいた。
「ルビィ、怖がらなくていいんだぞ」
四郎はそう言ってルビィの頭を優しく撫でた。
「ご、ゴメンね」
そうルビィは頭を下げて言った。
「いや、ルビィは何も悪くないよ」
四郎はそう言って片手にカバンを持ちながら歩き出した。
「ねぇ、四郎くん!今から本屋さんに行かない?」
そう花丸は四郎に聞いた。
「えっ、いいのか?」
四郎は花丸に聞いた。
「うん!」
そう花丸は頷いた。
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