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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
19部分:番外編 ハッピー・バースディ
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そんな感じに2人でケーキを食べる。食べ終わった所で、俺は燕ちゃんに細長い箱を手渡す。
「これは……?」
「開けてみなよ」
燕ちゃんは箱を開けてみると、中には首飾りが入っていた。弥生時代を思わせるようなデザインの物で、中心には小さな鏡の様な物があった。
「誕生日おめでとう。……と言っても、1ヶ月遅くなっちゃったけど……」
燕side
悠里くんからお祝いの言葉が言われた時、私の中から嬉しさが込み上げてきた。……嬉しいのに、何故か涙が出てきてしまった。
「うぅ……」
「えぇぇぇ!?なんで泣くの!?」
悠里くんは私がいきなり泣いてしまったから驚いてしまっている。私も驚いているんだからどうしようもないんだけど。
「ご、ごめんね……う、嬉しいんだけど……何故か、泣けちゃって……」
本当は嬉しいのに、何故か涙が止まらなかった。
「お、可笑しいよね……ごめん、ね……」
「あ〜……ちょっと貸して」
悠里くんは首飾りを取ると、私の首に掛けてくれた。その後、涙を拭き取ってくれた。
「笑って。……燕ちゃんに泣いてる所は似合わないよ」
悠里くんにそう言われて、残りの涙を拭いて笑った。
悠里side
あの後、少し燕ちゃんと話とかした後に風呂に入ってから寝ることになった……のだが、
「なんで……燕ちゃんもこっちで寝るの……?」
「気にしない気にしない」
今、俺と燕ちゃんは足をコタツに入れた状態で、上に布団を被って寝ている。
ちなみに位置は俺が上、燕ちゃんが右の位置にいる。
「ちょっとやってみたかったんだ〜。歳の近い子とコタツで寝るの」
「へ〜……て、もう遅いな……」
時計を見ると、時間は既に12時を回ろうとしていた。明日も鍛錬あるし、そろそろ寝ないとね。
「寝よっか」
「そだね。鍛錬を疎かにしちゃいけないし。…おやすみ」
「おやすみ……」
「悠里くん」
「ん?」
「ありがとう。本当に嬉しかった」
「……どういたしまして」
俺と燕ちゃんはそのまま眠りについた。
翌日、先に起きたのは俺だった。時間はまだ余裕があるけど、燕ちゃんを起こそうか考えてると、
「うーん……Zzz……ナットウ…」
可愛らしい寝息を立てながら、燕ちゃんが寝ていた。……てか、夢の中でも納豆の販売してるのか?
「Zzz……悠里くん……」
「ん?」
「Zzz…Zzz……うーん……」
「……寝てるのか」
もう少し、そっとしておこう。そう思って、俺は顔を洗いに
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