ガンダムW
1592話
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そうも思うが、警備員にとってはデルマイユの屋敷に誰かが侵入したって事で、とにかく侵入者を捕らえようとしていると考えれば不思議じゃないか。
ともあれ、何かに使えるだろうと判断して車へと触れ……次の瞬間には車は空間倉庫へと収納される。
この辺りの作業は既に慣れたものだ。
……まぁ、警備員が使うようなこの手の車には、例外なく発信器やら無線機やらがついているのが普通なので、迂闊にこのW世界で乗り回す訳にはいかないが。
ただ、この手の車は他の世界でも色々と使い勝手がいいし……何より、最悪の場合は投擲武器としての使い道もある。
もっとも、投擲武器なら別に車じゃなくてもその辺に転がっている岩とかを空間倉庫に入れておけばいい話なんだが。
ともあれ、別荘の中で俺の姿を探し回っている警備員達をそこに残して影のゲートへと身を沈めていく。
そしてMS輸送機からある程度離れた場所に移動すると、空間倉庫から車を取り出す。
警備員から奪ったものではなく、俺がMS輸送機から出てくる時に使った車だ。
そのまま車を運転しながら、MS輸送機の方へと戻っていく。
「お疲れ様です、アクセル代表。もういいんですか?」
「ああ、別荘の方はもう大丈夫だ。後は破壊するだけだな」
整備員に車を返し、トーラスへと通信を繋ぐ。
「綾子、頼む」
『了解。人はいないんだな?』
「ああ。警備員が何人かいたけど、MSが近づけば別荘から逃げ出してくると思う」
『……分かった。一応念の為、最初の射撃は建物じゃなくて別荘から少し離れた場所にやるよ』
「ま、綾子がそうしたいなら、それでいいんじゃないか?」
そのやり取りで通信を切り……そして十数分後、デルマイユの別荘はこの世界から消滅するのだった。
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