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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
17部分:第十五話 黒狼
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俺はバスターソードを振り、銃弾を弾いて彼女達を守りながら進む。守りながら戦うことは無理だ。ならまず逃がすことを優先しないと。
養豚所を出ると、5人は全力で走る。それを追いながら俺は周囲を警戒するが、外回りの数人がこっちに気付いて近付く。


「見つかったか……」

「テメェ達、タダで済むと(ドカッ!)ぐぇ!?」

「なんだ!?な……「……ふん!」がぁ!?」


2人は後ろから襲われ地面に突っ伏した。その2人の後ろには……


「ギリギリセーフだぞ、と」

「……遅くなった」


レノとルードがいた。どうやら間に合ったようだ。


「ちょうど冴島とヒュームの旦那もこっちに向かってる。さっさと逃げるぞ、と」

「……いや、2人は彼女達をお願い」

「……悠里?」

「あいつ達ブチのめさないと気が済まない」


そう言って俺は再び連中のいる所へ走り、戻っていく。いつの間にか追っ手は50人程に増えていた。男達は銃を構えると、構わずに撃ってきた。
銃を構える人数は約10人。だが避ける必要はなかった。奴らの銃から弾道の予測は簡単だったから。それらは俺に当たることなく通り抜ける。
2発目、今度は当たる弾があるので、身体を少しずらし避ける。避けた後は身体を元の所に戻す。この間に走るのは止めない。相手が驚いてる隙に俺は間合いを積め、斜めに一閃してピストルの銃身を切り裂く。


スパン!


相手にはなにが起きたかわからないようで、呆けてしまっている。その内に俺はバスターソードを峰に変え、上に振り上げて、


ズガンッ!!


一気に振り下ろした。バスターソードは相手の右肩に命中する。そして、


メキメキメキ!

「ぐぎゃぁぁぁぁぁ!?」


感じた事の無い痛みに男の絶叫が響き渡る。
元々、バスターソードは重さを利用して『防具ごと叩き潰す』のが本来の使い方だ。つまり、この剣で人間を本気で吹っ飛ばせば、簡単に骨なんか砕ける。
俺は更にこの男の左腕に切り返して峰打ちを喰らわせる。左腕はあらぬ方向に曲がり、更に貫通して肋骨も巻き込む。男はそのまま大軍へ吹っ飛ばされ、そこから人身雪崩が起きた。飛ばされた男は泡を吹いて気絶していた。
男達は呆然とし、こちらを見ていた。腰はすっかり引けているが、それでも立ち向かおうというのは大人としてのプライドだろうか。


「来いよ。一人残らず狩ってやる」


俺はバスターソードを構えて宣言した。





燕side


悠里くんから離れた所で私達はその様子を見ていた。悠里くんは初めに拳銃の弾をすり抜ける様に避け、間合いを詰めた。撃った本人達には弾がすり抜けたように見えたんだと思う。私も早くて付いていく
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