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暁ラブライブ!アンソロジー〜ご注文は愛の重たい女の子ですか?〜
狂気の部屋 【頭文字F】
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明るかった彼女の顔に、闇が拡がった。
その表情からは、"妬み" が容易に感じ取れる。
...そんな妬みに溢れた彼女が、髪を揺らし、彼女の香りを振りまき、俺の耳の横へ顔を寄せる。
「...だから、ダーリン...一緒になって...?」
...魅力的な言葉だった。
男からすると、こんな言葉をかけられるとイチコロだろう。...だけど、どうか思い出して欲しい。
...俺は、この娘に縛られている。その上、彼女は...妬みの一心で満ちているということを。
「...やめとけ、何の真似だよ...」
「...ふーん...そう...バット!こっちにも考えがあるの♪」
すこーし待っててね〜♪、と言ってドアをゆっくりと開ける彼女。
不安が最高潮までに募り、恐る恐る聞いてみる。
「...なぁ...その...考えって...?」
「...私ね、どこかで聞いたことがあるの。」
「...死ねば、一緒になれるって。」
そして、ドアを通って。...扉をゆっくりと閉めた。
冗談だ。そう思いたい、そう思うかもしれない。
...だが、彼女の顔から、あの闇に溢れた笑顔さえも。
...消えていた。
「クソッ!!ヤバい!!!」
急いで俺の手を縛ってある鎖をガチャガチャと揺らす。
「クソッ!!外れろって!!!!」
...そう叫び、椅子に鎖をぶつけたところ、鎖は外れてくれた。
解放された手をすぐに縄へ向かわせる。
「...よし...よし...!大丈夫...!」
幸運にも結び目を見つけ、そこを解いて行く。
...鞠莉が戻ってくるかもしれない。そんな恐怖が、俺の手の動きを加速させた。
そして。
「よしっ!解けた!!」
縄を解き、ドアへ急いで向かう。
そしてドアノブに手をかけると...。
...1人でにドアが開いた。
「...ダーリン?どこにいくの?」
「ま...鞠莉...」
...戻ってきてしまった。
恐怖で後ろへ下がってしまう。出口はすぐそこの筈なのに。彼女を押しのけて前に進めば、逃げられるのに。
...だが。
「オシオキが必要ね♪」
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