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暁ラブライブ!アンソロジー〜ご注文は愛の重たい女の子ですか?〜
私は全てを知ってるの 【シベリア香川】
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る心拍数は正常であった。それは、真姫が先程それに細工を加えたからであった。
さらに真姫は点滴袋にも注射器を刺して、その中の液体を注入した。
「これで苦しむ時間も減るわよ……フフフフッ……」
「ま、き、ちゃ、ん……なんでっ……!?」
「なんでって……決まってるでしょ?」
そして真姫は青年がナースコールを押せないように、両方の腕を強く押さえて耳元に顔を近づけてその理由を囁いた。
「貴方を私のモノにするためよ……」
「な、にっ……コッ……カッ……!」
遡ること数週間………
この日、青年は花陽に呼び出されて公園に向かっていた。
背後から誰かが近づいてくることにも気づかずに……
そして、青年は横断歩道の前で止まって信号が青になるのを待った。
そこは建物によって道が狭く、人が2人ほどしか立てない場所であった。
さらにその時間帯は車両の交通量も人通りも少なかった。
そして、あるトラックが横断歩道に差し掛かろうとしたそのときだった……
青年はつけられていた誰かに後ろから背中を押されて走っているトラックの前に出てしまった。その青年を押した人物は素早く近くの建物の中に身を隠した。
トラックの運転手はそれに気付いてブレーキを踏んだが、間に合わずに青年と衝突してしまい、青年はその衝撃で飛ばされてしまった。
青年は飛ばされて意識を失う直前、一枚の桜の花びらが空を舞っていたのが目に入った。
そして青年の体は道路に付き、数メートル引きずられた。
さらに時は遡ることその前日……
「凛ちゃん、真姫ちゃん、私……お兄ちゃんに告白しようと思う……」
一枚の桜の花びらが空を舞う中、花陽は凛と真姫にお兄ちゃん……青年に告白しようとしていることを告げた。
花陽と凛は小さい頃から年齢が2つ上の青年に世話になっており、何度か遊んでもらったりしていた。青年は花陽と凛にとっては実の兄のような存在であったため、昔から『お兄ちゃん』と呼んでいた。
「そうなんだ!?凛、応援してるからね!」
凛はいきなり決意したので驚いたが、花陽の恋を応援していた。
実は、花陽が青年を好きだということは凛と真姫は相談を受けていたために知っており、ずっと応援していたのだ。
「えぇ、しっかりやってきなさいよね」
「うん、ありがとう!2人とも!」
花陽は2人の応援に喜んで笑顔を浮かべた。
真姫はこの告白は成功
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