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暁ラブライブ!アンソロジー〜ご注文は愛の重たい女の子ですか?〜
黒澤流二段蹴り 【透】
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葉がある一つの仮説を作り出す。
でも、そんな、まさか、そんな......
おそるおそる視線を下にずらす。
すると―――
「う、うわぁああああっ!足が、足が......無い!......」
俺の両足は、鋸か何かで根元から削ぎ落とされていた。
「う、腕も......」
両腕も同じようにばっさりと斬ら取られている。
「あぁああぁぁあああ!てめえぇぇっ!」
「......ふふふ」
「殺す!殺してやるっ糞野郎がぁああっ!」
「威勢良く叫んでも、一人では何もできないではありませんか」
「殺してやる......殺す......!」
もう、叫ぶ気力すら残っていなかった。殺してやりたいくらいに憎いこの女をどうすることもできなくて、涙が溢れ出てきた。、まだ、ここが地獄の方がマシだった。
これから始まる日々を想像して、瞬間的に吐き気が喉元までやってきた。これから俺は死ぬまで永遠にこの女と......
俺は、堪え切れなくてその場に吐瀉物を吐き出した。
「いくら騒ごうが誰も来ませんわ。これからはずっと......わたくしだけを見ていてください」
「いやだぁああああっ!!だれか......だれかあああぁぁあああっ......!」
何処ともつかない空間に、俺の声が虚しく響いた。
ただ、虚しく響いた。
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