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シークレットガーデン〜小さな箱庭〜
序章
序章 出会いと別れ 1
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ナ、ヨナ!どうしてここに…あぶないから一緒に帰ろう」

と声をかけたがヨナは全く見向きもしない。…とゆうよりルシアの声が聞こえていないようだ。
お呼びでない来訪者は突然現れるものだ。

「グワァァァ」

「グパァァ」

ルシアの十八年間の人生で一度たりとも見たことのない 人の形をしているが決して人間ではない 紅い目をした黒いバケモノが突如 空から舞い落ちて来たのだ。
空には魔法陣のような幾何学模様が描かれている。そこからどんどんバケモノが降ってくるのだ。

「なんだあれ!?ヨナ―」
「……え?」

ルシアは声がやっと通じた。
ヨナはルシアの方へ振り返る…がそこにいるのはルシアではなく

「ガウァァァァ」
「キャーーー!」

バケモノだった。
バケモノは口から紫の液体をダラダラと流している。あれはバケモノの唾液なのだろうか、美味しそうな食べ物を目の前によだれが止まらないというものだと言うのだろうか。

「逃げろヨナーーーーー」

逃げろっと言うがバケモノすぐ目の前にいる状況だ、脳は逃げろと命令しても体が 足が動かない。
恐怖から腰が引け 足が震え 硬直した体はまったく動かない。…ヨナもルシアも同じ状態だ。
誰もがダメだと思ったその時、バケモノ達が現れた同じ魔方陣から

「ちょ〜〜〜〜と、待ちあがれ〜〜〜クソ野郎どもーーー!!」

「へ?」

ルシアとヨナと同じ銀白色の髪で赤いポンチョを羽織った少女がまるで平泳ぎをしているような動作をしながら
暴言をバケモノ向かって言い放ち、地面に着地すると同時に

「ていやーーー!」

「グアァァ」

彼女の背丈よりもはるかに巨大な大剣を手に持ち、バッサバッサと容赦なくバケモノ達を切り裂いていった。
断末魔をあげ バケモ達は黒い煙となって消え去ってた。

「ふぅ〜〜〜楽勝、楽勝」

バケモノ達を切り終え 少女は勝利の美酒に酔っている。高笑いが止まらないみたいだ。
ルシアはそんな彼女に少々 いやだいぶ引きつつも 一応命の恩人お礼を言うことにしした。

「助けてくれてありがとう」
「ん〜とういたまって〜」

ケラケラと笑いながら少女は答える。
バケモノ達と同じ魔法陣から現れた 謎の少女…。ルシアは少し彼女に質問をしてみることにした。

「……あの君は?」

「ほえ?ああ、あたし?あたしは〜〜ランファだよ!貴方は?」

「僕はルシアだよ」

とルシアは丁寧に答えたつもりだったのだが何故か ランファという少女は

「えぇぇぇぇぇ!?貴方がルシア!?」

「そ、そうだけど…」

目玉が飛び出しそうなくらいに驚き絶句していた。
何故 彼女が驚いているのか わからないルシアはただきょとんとした顔で首をかしげ
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