暁 〜小説投稿サイト〜
KANON 終わらない悪夢
33秋子さんの初体験
[17/17]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
代の同級生の心の声が漏れ聞こえてきた。
 他にも三人、二人入っている女がいたが、自分の中にいたはずの土の精霊がポニーテールの女に移動したのにも気付いた。
「あれ? いない」

 そこでリビングのテレビに先ほどのビデオが再生された。もし間違って別のビデオや、「佐祐理ちゃんの初体験、議員の娘さん大開脚で大ハッスル、親友の女の子ともユリンユリン、その子の恋人ともヤっちゃいました!」が流れてしまうと、祐一クンは爺やにぶん殴られて拉致され、ホモ軍団にレイプされて、スナッフビデオに出演が決まってしまうので慎重にテープを選んだ。


 あゆちゃんのゆめのなか。
(じゃあ、僕はお姉ちゃんに付きまとって、隙ができたら憑依してくるよ、またね)
 拳を合わせ、一時別れを告げる天使の人形と一弥。佐祐理を破滅させ、舞を道連れにすれば、あゆの心臓と魔力源は点火、起動して蘇る。
(ああ、しくじらないようにな、兄弟)
(分かってるよ、相棒)
 一弥は佐祐理の後ろを付いてまわり、自分が以前されたように、階段を降りている所を見つければ後ろから蹴って落とし、トロトロ歩いていれば足を引っ掛けるか背中を蹴り、自分の部屋の下を歩いていれば花瓶の水や雑巾バケツの泥水をぶっ掛けてやり、「あら? 小さいから気が付きませんでした」などと言って笑ってやろうと思っていた。
(幸せになれよ)
 他の女達や祐一への思いとは全く違い、一弥の不幸は願っていない天使の人形。この後、どうやってか一弥と佐祐理は和解し、再び現世に再誕するのを知っているかのような口調だった。

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ