33秋子さんの初体験
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天野美汐と歓談していて、他にも精霊化された使い魔を入れられた被験者が四名もいた。
ここまで物理法則を無視し、激しく歴史や事実を書き換えた場合、どこまで被害が及ぶか分からなかったが、今も次々に生け贄にされている者達の命では対価として少なすぎる。
不滅になった娘と、魔物にされてしまった息子が滅びる心配は無いようだが、食料となる人類が本当に存続できるのか心配になって来た。
「真琴っ、帰って来たのね?」
「うん、美汐はどうしてた?」
「え? ちょっと危なかったの」
真琴を心配させないよう、「使い魔が入っているのがバレて本家に捕まり、殺される寸前だったが、祐一のおかげで嫁入りとして家を出されて何とか生き延びた」のは黙っていた。
「真琴はあれからどうしてたの?」
「さあ? わかんない」
純血の妖狐にの体に書き込まれるデータを、一ヶ月遡って以前の行動全てを愛の行為として書き換え、様々ないたずらも盗み食いも愛故に起こした行為、交わるまでの期間が長すぎたが、それも幼い体を心配して、真琴の体を気遣って交尾も妊娠もさせなかったと書き換え、最後に結ばれたがタイミングが悪く妊娠しなかったので、次の機会を持たせるように変更されて生き延びた真琴。
本当に純血の妖狐を再生しようとすれば、虫けらのような人類を復活させるより遥かに危険な呪いが必要になったが、この土地から人がいなくなるので、そこまでの呪いは回避されるよう工夫された。
「ねえ、美汐も祐一の奥さんになったの? もうしちゃった?」
「えっ?」
残念そうに言う真琴の表情を見て顔を赤らめ、自分が真琴の恋敵になってしまったのを思い出す。まだキスされただけで、佐祐理お姉様の妹にもされてしまったが、今夜はどんなプレイが待ち構えているのか考えるだけで、また卒倒しそうな美汐。
「まだ何もしていないわ、でも形式的には嫁入りしたのね? まだ相沢さんが受け付けてくれるかどうか分からないし、私も使い魔が入って、自分がどうなってるかも分からないの、だから……」
そんな言い訳をしても、パーティー中や真琴と会話していても二階に引っ張って行かれ、エロエロな先輩に全てを奪われて妊娠させられるのが予想された。
周りの女を見ただけで「今朝結ばれました、ヤッタネ、ミャハッ」という中に二人入っている女。
「一弥と再会したので一弥を妊娠します」という病んだ人。
「…約束の少年と再会して結ばれた、もう離れない、絶対に離さない、もし逃げたら……」と言う怖い女。
「私が婚約者なんですよ? 今朝から浮気? 六時間目以降はお姉さま二人と? それから三人追加? 一月には真琴ちゃんと二股? 入院中は名雪さん? お姉ちゃんは仕方ないとしてまた増えた? 天野さん、あんたどこ中よ? それにまさか秋子さんまで?」と睨んでくる小中学校時
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