#4休息と芸
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「そうですか……それじゃあ、上手に芸が出来たら、分けてあげますね。立ってください」
「芸……?」
更なる恥辱の予感に祐次の声は震えていた。
黙って口元を歪めた文音が、右脚を上げる。
「まずは『お手』からやってもらいますね」
褒美の為に芸をさせられる。それも、お手――犬扱いを受けて、祐次の鼓動がドクドクと早くなる。
荒っぽい息を吐きながら、文音の足に手を伸ばす。
「違いますよ、先輩。せっかくおちんちん丸出しなんだから、それを使ってください」
文音のつま先が、いきり立つペニスを小突いた。
どうすれば良いのか少し考えて、祐次はがに股になって腰を突き出した。
「ふふ、そうですよ」
愉しげな声に羞恥を煽り立てられながら、足の甲に睾丸を乗せる。
「あんなに動いたのに、ここはひんやりしてるんですね」
そう、感想を口にしながら、文音が右脚を下げる。同時に左足を上げた。
「今度はこっちです。『おかわり』出来ますか?
惨めで情けない姿を見せているのだと自覚しながら、ペニスは嬉しそうに脈を打っている。
鈴口から先走り汁を滴らせながら、左脚へ向かう。
右と同じく、睾丸を甲に乗せた。
「はい、上手に出来ました。それじゃあ……最後は『ちんちん』してください」
そう呼ばれる犬の芸が如何なるものかは想像出来るが、自分の身体で再現するとなると、どうして良いのか分からなかった。
祐次は困惑しながら床に腰を下ろした。
後ろに伸ばした腕で身体を支え、股間を突き出した。
大きく股を広げて、ペニスを見せ付ける。
「くすっ……ふふ……。良く出来ました。そのまま近くまで来れたら、ご褒美を上げますよ」
愉しげな文音の声に恥辱を覚えながらも、祐次は言われた通りに前へと進んだ。
笑みを堪えて震える文音。俯く彼女の艶やかな黒髪が揺れる。
祐次がすぐ近くまで来ているのにも関わらず、小さく笑い声を漏らしている。
羞恥と喉の乾きに、せき立てられて祐次が声を上げる。
「ふっ、文音……」
その声音は本人の予想以上に情けない色を帯びていた。
「ぷっ……くすっ、ふふふっ、あははは」
とうとう文音は耐え切れずに、音を出して笑った。
聴覚を揺さぶる笑い声に、祐次の顔が真っ赤に染まる。
文音は一頻り笑った後、余韻に引かれながら、軽い調子で謝った。
「ふふっ、ごめんなさい。あんまりにも先輩が馬鹿みたいだったので……ふふ……間抜けな格好でちんぽブラブラさせてるだけでも笑えたのに、”ふ、ふみね〜”なんて間抜けな声で鳴かれたら、もう面白くて……」
何もそこまで言わなくとも。そう思わずにはいられないような嘲り。
心臓が締め付けられ
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