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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
16部分:第十四話 悪夢の館
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金を貸してそれ以上の金をむしり取って、その金で好き放題やれるんだからなぁ!全く、お前達も可哀相にな……あんな親の下に生まれたのを怨みながら死んでいきな、家畜みたいにな!」
ブチッ!!
「ふざけんな!!!!」
俺は大声で叫んだ。コイツはイカれてる。こんな奴のせいで、何人も犠牲になったと?ふざけんなよ……!
「テメェの勝手な快楽でみんな死んだだと?ふざけんなよ!!人の命をなんだと思ってやがる!?」
「は!口じゃいくらでも言えんだよガキ!話はここまでだな。さっさと食われちまいな!」
霧島がスイッチを押すと、ドームの反対側のドアが開き、外から豚の大軍が入ってきた。しかし、その顔には普通はない牙が見えていた。
「何、あれ……?」
「この豚は特別でなぁ。今まで人肉だけ与えてきた『人喰い豚』なんだよ。しかも腹が減ってて凶暴性が増してるぜぇ!」
楽しそうに話す霧島たが、俺にその言葉は入らなかった。俺は背中のバスターソードを取ると、顔の前でそれを構えた。
「燕ちゃん、その子達をお願い」
「悠里くん……?」
「ごめん。もう、堪えられそうにない」
俺は目を閉じて一度深呼吸する。そして、あの誓いを口にした。
「歩は果て無き荒野…奇跡も標もなく、ただ夜が広がるのみ…揺るぎない意志を…糧として闇の道を進んでいく…」
ずっと昔から聞かされた言葉、そして、父に託された想い。
「『夢を抱きしめろ。そしてどんな時でも、ソルジャーの誇りは 手放すな!!』」
直後、悠里は自身の気が爆発的に増える。それと同時に気の質や雰囲気も変わり、剣を振った風だけで床に僅かだが切れ目ができている。
悠里から出される気の奔流に、燕は驚いていた。
(嘘……これが悠里くん…?なんて気の量なの!?)
悠里から排出される気の量に驚く燕。今までここまで大きな気は感じた事がない。
「……絶対に許さねえ。お前らに容赦なんかするか」
豚の群れが迫る中、悠里はバスターソードを横に構えるそして、迫る大軍に横薙ぎに振り払った。
ズバァァァ!!
一瞬にして、数十匹の豚は肉片へと化す。その光景に全員が驚いていた。
「お前のその腐った思考……」
バスターソードを今度は片手で霧島へと向ける。『射殺す』ということばの体現であるかのように、悠里は霧島を睨みつけた。
『俺がブッ潰す……!!』
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この話はある映画からヒントを得たんですけど……見事にやっちまいましたね……
最近の映画ってホラーやサスペンス
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