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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
16部分:第十四話 悪夢の館
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それを拾い上げる。


「……靴?」


それは女性物の靴だった。何故こんな物があるのか?疑問に思っていタカの目で見ると……


「……!?!?……かはっ!」


俺は思わず靴を投げ捨てる。タカの目で見たビジョンは最悪なものだった。
まさか…こんな、こと……


「大丈夫、悠里くん!?」


慌てて燕ちゃんが近付く。他の3人はそれに見向きもせずに奥の扉を開ける。


「やめろ!開けるな!!」


俺は叫ぶが、3人は気付かずに扉を開ける。俺は燕ちゃんの手を繋ぎ、扉の中に入る。そこは丸いドーム状になった場所だった。


「な、なに……?ここ……」

「…ヒッ!?」


一人が悲鳴を上げる。その視線の先には、中央の杭がある。しかし、その根元にはいくつかの骨があった。


「……う、がはぁ!?」


タカの目でそのビジョンを見た瞬間、俺は嘔吐してしまった。今にも胃がねじ切れそうだった。
アレハ、ただの骨じゃなかった……あれは、ヒトの


「ゲホ……うぇ……」


これでさっきの靴の理由がわかった。そして、この犯人も……


「まさかそっちから来てくれるとはなぁ!」


突然、ドーム内に絶叫が響き渡る。その声は二階の観客席のような所から発せられている。


「霧、島……!」

「まさかお前も来てくれるとは思っても見なかったぜ、クソガキ!手間が省けたからなぁ!」


知っている霧島とは全く違っている雰囲気に少し驚くが、これが本来の霧島なんだろう。


「最初は松永の娘が目当てだったけどな……お前みたいな奴の悲鳴も悪くねぇ!」

「だから殺したのか…?女の子を家畜に喰わせて…!?」

「「「「え…?」」」」

「そこまで知ってるとはなぁ……やっぱお前を消そうと思って正解だわ!」


霧島はそれを聞いて楽しそうに笑った。その言葉を聞いて、女の子達は青ざめる。


「……どういうこと!?なに、喰わせるって!?」

「あいつ、連れ込んで用が無くなった女の子を、ここで家畜の豚に喰わせてたんだよ!そこで見ながらな!」

「ハハハ!最高だぜ?絶望的な顔しながら豚に喰われていく様わよぉ!自分で喰うのもいいが、見るのはまた格別だからなぁ!!」

「く、喰ったって……」

「カニバリズムか……」


カニバリズム。
人間が人間を食う行動、もしくはそのような習慣をいう。有名なところで言えば、映画「ハンニバル」シリーズのハンニバル・レクター博士がある。


「まぁ、扱いは家畜同然だからなぁ。家畜同士仲良く食べられちまえばいいんだよ!」


……今、なんて言った?


「楽だったぜ?金が無くて困ってる奴らに
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