第3章:再会、繋がる絆
第85話「行こう」
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る。
意志が強ければ問題ない。現に葵は全く動じてなかった。
『...分類としては、今結界内にいるんだけど...こんなの、一つの次元世界だよ!!』
「世界を一つ作り出す程なのか...!ジュエルシードと天巫女は!」
エイミィさんの報告に戦慄する。...まさに神の所業だ。
「あれの中に...司が...。」
「なに、あれ...。黒い...塊...?」
モニターに映る黒い靄のようなものの塊。
...神降ししている今ならよくわかる。...あれは、全て“負の感情”だ。
「...どうやって突破するつもりだ?」
「...認識阻害の影響は?」
「ない。...というよりも、あんなのを目にしたら、認識阻害なんて吹き飛んでしまう。」
どうやら、全員特に影響はないらしい。...好都合だな。
『っ、黒い塊から高魔力反応!攻撃、来ます!』
「まずい!シールドを...!」
「いや、僕が行く!」
神の如き力には、神の力を。
僕はアースラの前に浮かぶように転移し、神力による障壁を張る。
ギィイイイイン!!
「(これ、は...!)」
放たれた閃光は、障壁にあっさりと阻まれる。
どうやら、あの“負の感情”は物理方面に働いているらしく、特殊な概念や効果などは付与されていないようだ。
...つまり、普通の防御魔法などでも防ぐ事は可能だ。
「(息ができる?もしかして...。)シュライン!」
〈...解析しましたが、どうやら人が活動できる環境となっています。〉
まるでゲームでの異次元空間だ。
明らかに人がいられなさそうなのに、普通に活動できる空間のようだ。
「『全員外に出てくるように!幸い、外でも普通に行動が可能だ!突破口を開き、アースラを守るために出撃だ!』」
念話でそう通達し、僕は御札を懐からいくつも取り出し、前方へ投げる。
そして、それに神力を通し、強靭な障壁と成す。
『優輝!アースラからの援護は必要?』
「頼む!」
再び放たれる閃光。しばらくは張っておいた障壁が防ぐだろうが、長くはもたない。
そこで、アースラから砲撃が放たれ、閃光を相殺する。
「優輝!」
「...全員来たか。」
前線に出るメンバーが転送ポートからやってくる。
...僕も、準備は完了だ。
「今からあの塊に穴を穿つ。護衛にユーノ、はやてとリインフォースさん、ザフィーラさん、シャマルさんは残ってくれ。...他は開けた穴から突入だ!」
全員に魔力結晶と、精神を守る御札を投げ渡しておく。
「...優輝さん。」
「リニスさん...。...助けましょう、司を。」
隣にリニス
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