第三十八話 夏になってその十四
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「それでもね」
「まだわからない」
「具体的にはっていうのね」
「そうよ、婚約者とかはね」
そうした人はです。
「いないし」
「そういえばちっちのお家ってお婿さん迎えてるわね」
「それも代々ね」
「お父さんもそうよね」
「お婿さんに入ったのよね」
「そうよ、お母さんも姉妹で」
女の人ばかりでした、お祖母さんの代もです。
「うちはどういう訳かね」
「代々なのね」
「そうなの、女の子ばかりなの」
これもいんねんだって言われています。
「凄い女系なの」
「姉妹ばかりっていうのも」
「ちょっとないわね」
「代々お婿さん迎えてるのよ」
本当に代々です、お父さんもお祖父ちゃんも。
「これって何かしらね」
「やっぱり何かあるんでしょうね」
「そうしたいんねんが」
「そうしたこともっていうし」
「何かあったのよ」
「そうでしょうね、何かしら」
具体的にはどんないんねんか気になります。
「そこもわからないわね」
「世の中おかしなこともあるけれど」
「ちっちのお家は女の人ばかり」
「そうしたいんねんね」
「叔母さんが地元の喫茶店に嫁いでるけれど」
私は皆にこちらのお話もしました。
「こっちのお家も三人姉妹で大学生の従姉のお姉ちゃんが私そっくりなの」
「えっ、ちっちそっくりなの」
「そうなの」
これが本当にです。
「お顔もスタイルも」
「スタイルもってことは」
「その人も小さいみたいね」
「ちっち小さいしね」
「背が低いっていうかね」
私は背が低いと言われることは実は殆どないです、とにかく小さい小さいと言われています。大きな違いはないと思いますが。
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