暁 〜小説投稿サイト〜
真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
14部分:第十二話 信じるモノの為
[3/3]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
た。その後、夕飯の買い物を商店街でする。京都では魚屋で魚を焼いてくれるというのを知ったときは驚いた。しかもおいしい。
帰り道、2人で帰ってる途中、
「……っ!」
「燕ちゃん?」
燕ちゃんが突然立ち止まった。その先には、あの日家に来ていた霧島がいた。
「テメェは……!」
「なんだ霧島?その子供と知り合いか?」
「へぇ、組長。この前、ウチの若い連中をやったガキですわ」
「ほぅ……」
和服姿の壮年の男がこちらに歩いてくる。俺は燕ちゃんの前に立って燕ちゃんを後ろに隠す。
「ウチの若い連中が世話になったそうだな、小僧」
「なりましたね。でも、金出せないからって、女の子に手を出すのはいい年した大人のやることじゃないでしょ」
「なに……?」
壮年の男はそれを聞いて訝しげな顔をした。その顔を見て、俺もまた違和感を覚える。
「あいつの組長、冴島宗一は俺の旧知の仲だがな、あいつは仁義と筋は通す奴だ。借金があったとしても、払える額なら娘を連れて行ったりはしねぇから安心しろ」
あの日の後、鍋島さんが俺に教えてくれたことだ。しかも組長という位にいるなら、部下の行動は逐一で入るはず……
「たが、お前さんはこの嬢ちゃんの家とは関係ないはずだ。なぜそこまで体を張る?」
「確かに関係ない。けど、関係ないからと言って、目の前にいる人を助けないなんて出来ない。それで後から後悔するくらいなら、その人を助ける」
「悠里くん……」
「偽善だな」
「いいよ、偽善で。何もやらない偽善より、何かをする方がよっぽどいい」
「フッ……」
冴島は笑うと悠里の顔を見て、満足そうに笑った。
「……いい目をしてるな、小僧。なんて名だ?」
「……悠里。天城悠里」
「覚えておこう。お前みたいな奴がいるとは、まだまだ世の中捨てたもんじゃない」
そう言い残すと、冴島は霧島と共に車に乗り込んで走り去った。
「燕ちゃん、大丈夫?」
「うん……ごめんね、悠里くん……」
「気にしないで、男子が女子を守るのは当然だろ?」
「アハハ……」
燕ちゃんはおかしそうに笑う。よかった、元気になって。それを見ると、俺は走り去った車を見ながらさっきまでの違和感を考えていた。
「……調べてみるか」
そう思いながら、俺は燕ちゃんと家に戻った。
************************************************
どうでしょうの新作が出ましたね。
新作のフィギュアも買いましたが、両方大泉さんとかwww
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ