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第四十話 ならず者共の暗躍その一

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                 第四十話  ならず者共の暗躍
 優子から長崎の事情を夜に携帯から言われてだ、龍馬は顔を顰めさせて携帯の向こうにいる優子に言った。
「屑って何処にでもいるんですね」
「ええ、そうなのよ」
「学校の先生にもですね」
「というか学校の先生には特にね」
「おかしな奴が多いんですね」
「今お話したけれどジャーナリストもよ」
 そちらの職業の者もというのだ。
「そして弁護士さんにもね」
「何か道理で市民活動とかで多いと思ったら」
 学校の教師やジャーナリスト、弁護士なりがだ。
「そうした事情だったんですね」
「前に解散した大学生の政治団体があったわね」
「何とかいう」
「ええ、あの団体にも色々な関わっていたのよ」
「そういう手のですね」
「そうよ、何かとね」
「じゃああの団体も純粋な団体じゃなかったんですね」
「真っ黒だったわ」 
 その実態はというのだ。
「学生さん達は全くの無知だったかも知れないけれど」
「あの、何も知らないってこの場合は」
「馬鹿とか阿呆と同義語ね」
「そうですよね」
「そう思っていいわ」
 実際にというのだ。
「そしてそうした子達に群がっていたのよ」
「そんな連中が、ですか」
「市民活動家とかがね」
「それが実態だったんですね」
「そうよ、そしてね」
「そうした団体に群がってた様な連中が、ですか」
 龍馬は眉を曇らせて優子に問うた。
「優花に」
「そうなるかも知れないわ」
「嫌な話ですね」
「ああした人達はやたら憲法だの平和だの民主主義だの言うけれど」
「自分達はですね」
「全く違うわ」
 憲法を守れと声高に主張するが自分達は法律を守らないしその行動は平和どころか暴力的で勿論民主的でもない。
「完全に正反対よ」
「法律を守らないですか」
「ばれないのなら何でもするわよ」
「何でもですか」
「そうよ、何でもよ」
 それこそというのだ。
「するから」
「だからですね」
「ええ、優花もね」
「そうですか、じゃあ」
「私達で何とかしましょう」
 優子は携帯の向こう、今は自分の部屋にいる龍馬に言った。
「その時は龍馬君もね」
「はい、長崎にですね」
「私と共に行ってもらうかも知れないわ」
「わかりました、その時は」
「一緒にね」
「長崎に行かせてもらいます」
 即答でだ、龍馬は優子に答えた。
「そうさせてもらいます」
「じゃあ一緒にね」
「はい、優花を守りましょう」
「約束はしないわ」
 ここでこうも言った優子だった。
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