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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
13部分:第十二話 京都にて
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て仲裁した。相手の男は鍋島さんが入ってくると舌打ちした。
「またアンタですかい、鍋島のダンナ」
「おう霧島、ご苦労じゃねぇか。仕事熱心でなによりだぜ」
「なら邪魔しないでくれますかい?こっちはまだ貰っちゃいないんで「今月は払ったって言ってたけど?」……」
霧島の話に割って入るように俺は言う。霧島はこちらを睨みつけてきたが、気にするわけがない。
「霧島、借金を作っちまった久信は確かに悪いがよ、こっちはきちんと納期は守ってんだ。なら、お前さんもそれは守らねえといけねぇんじゃねえか?」
「……しかしねぇ、こちとら若い連中がやられとんのですよ」
「それはコイツによく言っておく。だから今日は手を引け」
「……わかりやした。今日は帰りますわ」
霧島は部下を引き連れて家を出た。出る直前、俺を睨んでいたがそんなの気にするわけもなかった。
「本当にありがとうございます。鍋島さん」
「気にすんな将来有望な若者を助けんのは、俺達の勤めよ。それに、俺よりコイツに言ってやんな」
「はい、ありがとうね。君のお陰で、娘も助かったよ」
「いえ、特には……」
勝手に自分がやった事だから、正直言うと気恥ずかしかった。
「改めて紹介するか。こいつが川神院から来た天城悠里。今日から二週間、よくしてやってくれ」
「天城悠里です。よろしくお願いします」
「僕は松永久信。戦闘より武器とかの技術屋を本業にしてるよ。こっちは娘の」
「松永燕だよ。よろしくね」
こうして、俺と松永家の最初の交流が始まった。
ただ俺は、この後起こる大きな事件のことなど、知るよしもなかった。
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というわけでオリジナルの京都編です。
セリフを少し変えてみました。
では次をお楽しみに
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