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オズのビリーナ
第十二幕その十二

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「何処になるでしょうか」
「それはお外でね」
 ビリーナはすぐにです、恵梨香に答えました。
「そうしましょう」
「それじゃあ」
「ええ、早速城壁のすぐ外のお城で開きましょう」
「じゃあ」
「さて、ではね」
「早速パーティーの用意に入ろうね」
 かかしと木樵はにこにことして皆に声をかけました。
「私達はいつも通り食事は摂らないけれどね」
「それでも皆の笑顔を楽しませてもらうよ」
「歌って踊って」
 つぎはぎ娘はこちらを楽しむつもりです。
「賑やかにお祝いしましょう」
「僕もそうさせてもらうよ」
 ジャックもつぎはぎ娘に続きます。
「是非ね」
「そうね、お花が咲いたし」
「こんないいことはないから」
 ガラスの猫とエリカも言います。
「お祝いにね」
「パーティーも楽しむべきよね」
「お料理は好きなものを出して」
 ジュリアはそちらについて考えだしています。
「飲みものも出しましょう」
「お茶もジュースもね」
 キャプテンもにこにことなっています。
「どんどん出そう」
「お花もパーティーも楽しむ」
 トトは今もドロシーの足元にいます。
「まさにオズの国の楽しみ方だね」
「さて、このお花は何時か都に持って行きたいけれど」
 モジャボロはこのことを考えています。
「僕も地下に行こうかな」
「その必要はないわ、種が出来たらね」
 ビリーナがモジャボロに応えます。
「あげるから」
「そしてその種からだね」
「お花を咲かせるといいわ」
「じゃあそうさせもらうよ」
「そういうことでね、じゃあパーティーのはじまりよ」
 笑顔で言うビリーナでした、そしてです。
 皆は一旦国を出てそのうえでパーティーをはじめるのでした。虹色の菫が咲くのを見てそちらも楽しむのでした。


オズのビリーナ   完


                          2016・7・12
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