暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
Angel Beats!! 〜Next Door〜
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乱入してきた。




「ここにいたのか・・・・やぁっと・・・・何とかいけそうだ・・・・・」




「奴」だ。
体育館の扉を開け、羽根の舞い散るその中を蒔風に向かって歩いてくる。



「音無はどうした」

「残念だったな。次の世界へ行ったよ・・・・」

「・・・・成仏か。まあいいさ。この世界さえ出れれば、どうにかなるからな。この世界は諦めよう」





そういって、「奴」が蒔風に向かって走り出す。
その手には魔導八天が握られており、思いっきり蒔風に向かって振り降ろされた。



が、振り下ろしたのは、蒔風までまだ十五メートルも離れた位置でだ。
それもそのはずである。「奴」は蒔風を切ろうとしたのではなく、魔導八天を投げつけただけなのだから。




「!?そんなことしてもッ!!!」



そう言って蒔風が魔導八天を避けようとする。
そしてそれと同時に、十五天帝を出して「奴」に応戦しようと構えた。

今の奴は剣がない。
この気持ちのいい場面に突入してきた「奴」に対して、イラついていたのだろう。
ボコボコにしてやる、という思いの蒔風が、飛んでくる魔導八天の延長線上から身体をずらして、「風」と「林」に手をかける。





その瞬間





「汝が主、マイカゼシュンが命じる!!主の元へ、その手に剣を!!」




走り止まって、「奴」が叫んだ。









直後、二人の剣に、変化が起きる。




蒔風の元へと飛んで行っていた魔導八天は止まり、十五天帝は蒔風の元を離れていった。



そしてその二剣は、まるで蒔風と「奴」という二人の磁場に押されあっているかのように、ちょうど真ん中で停滞してしまったのだ。





その二つの剣が蒔風や「奴」の方にグラグラと揺れ、ぶつかり合うたびに巨大なエネルギーを生み出していく。
そのエネルギーは球体状となって、まるで竜巻のように周囲の空気を巻きこんでいっていた。



「な・・・・・・お前!?」

「このために、Angel Prayerをずーーーっといじくってたんだ!!!」








これまで、「奴」がやっていたこと。
それこそ、今回この現象が起こったことの原因だ。




蒔風と、「奴」




二人の持つ剣は、「天剣」と「反天剣」
反する存在の二振りの剣。




そしてその担い手は、世界は違えど、同じ人間。
異世界での同一人物。



だからこそできたことなのだが





「奴」はこの世界での蒔風と自分の境界線を薄めた。
二人をある程度まで同一
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