暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
Angel Beats!! 〜Next Door〜
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君の胸にはそれに打ち勝つ溜めの、大切なものがある!!」

「ああ!」

「希望は持ったか!?」

「あるさ!!沢山ある!!!」

「会いたい人は!?」

「まずは奏に!!そして日向とユイもからかってやりたいし、ゆりに振り回されんのもいいし、直井は俺がいてやんないとダメなやつだからな!!みんなに会いたい!!また、次の世界で!!!」




そこまで一気に、最後には大声で叫ぶように言った音無に、蒔風が祝福を込め、そして願って、音無に言葉を贈る。




「願いを胸に!!勇気を一歩に!!!さあ、向かうがいいさ!!!この先へ!!君の願いは聞きとどけられた!!大丈夫。この翼が保証する!!!」





               ―――開翼―――




            【Angel Beats!!】-WORLD LINK-






「願いの先には、幸福を。これまでの人生に悔いはなく、しかしここに来てしまったという稀有な迷える魂よ!!!希望の光に導かれ、存分に!!!生きる苦しみをその身に受けて、生きる幸せを噛みしめてゆく!!!人よ!!!」




バサァ!!!




「そう、人よ!!ただ、幸福に生きよ!!!!それだけが、君たちに与えられた、たったひとつの義務なのだから!!!!」





音無が、目の前に翼を持った蒔風を見る。
その姿はさながらに天使だ。


だが、彼は知っている。



天使なんていない。神もいない。




たとえいたところで、自分たちに差しのべてくる手なんてないだろう。
そうだ、いつだって人生を歩んでいくのは、他でもない自分自身なのだから・・・・・・






音無の視界が、翼から噴き出してくる羽に覆われる。
なにも見えなくなって、周りが銀白に包まれた。



その中を、必死になってかき分けて、音無が先へと進んでいき





そして・・・・・・・





その翼の先に、大切な彼女を見た気がした。


















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蒔風がその翼で音無を優しく包み込み、そしてその中からその存在が消えたことを感じとってから、静かに涙を流した。



決別の涙ではない。


彼が勇気を以って旅立ったこと、そしてその先の幸せを想ってこその、涙だった。






蒔風がその余韻に浸る。



が、そこにその雰囲気をぶち壊してくる男が一人、
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