第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
Angel Beats!! 〜Next Door〜
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今まで頭から離れなかった。
それを、彼は振り切って、この体育館までやってきた。
ふがいないこの自分に、ケリをつけるために。
そうして、体育館の扉を開いた。
だが、いくら探しても蒔風はいない。
そこで音無はハッ!と気が付いた。
ずっと悩み、考え、俯いてきたから気付かなかったが、蒔風が体育館で待つと言ってから今まで、あいつが授業に出ているのを、俺は見ていない。
そして今思うと、ベッドの上の段は膨らんではいたが人の気配がなかった気がする。
つまり、まさか蒔風は・・・・・・・
そう思って、音無は体育館の用具倉庫の重い扉を開いた。
そこにいたのは・・・・・・・
「・・・・・・・何時だと思ってんだ・・・・・このバカ・・・・・まだ寝てるよ・・・・・」
マットの上で、抱き枕にしがみついて眠っている蒔風だった。
隅の方にはごみ箱があり、そこには今まで食べた分であろうビニールゴミがあり、蒔風が寝ているすぐ横にはまだここにいるつもりだったのか、パンやらなんやらが積まれていた。
「お前・・・・本当にいつまでもここで待つつもりだったんだな・・・・・」
蒔風を見て、苦笑する音無。
と、そこで蒔風が眠気眼をこすって起き上がった。
そして、眼をしょぼしょぼさせて、目の前の人物を見る。
「ん・・・・・・・・・お?・・・音無・・・・来たか」
「ああ・・・・」
「こんなとこまで俺を探すとは、しっかりと決心はついたんだな?」
「ああ」
「胸を張って、自信を持って、次の世界に、希望は持ったか?」
「ああ・・・・!!!」
それを聞いて、蒔風が音無の肩を叩いき、用具室の外へと出る。
「さ、始めようか」
「ああ・・・少し遅れた、本当の卒業式だ・・・・・」
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「って言っても、やるのはほとんど音無、お前だけどな」
「え?・・・・ああ。まあ、そうなるな」
「えーー、では・・・・・・・・・音無結弦」
「はい」
「今までの人生に、悔いはないな?」
「ないな」
「この瞬間に、思い残すことなないな?」
「ないよ」
「これからこの先に、不安や恐怖はあるか?」
「それはある」
「だが、
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