暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
Angel Beats!! 〜Phenomenon in Dream.〜
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苦しい苦しい。なんだこれは。まるですべてが自分に入ってきているみたいだ。


すべて?・・・・・・・世界だ。



これは世界が入ってきているのだ。
ああ、ならばこの異常なほどの苦しみは納得だ。
すべての幸福と不幸を、未練と達成を、死と生を、すべてその身に受け止めようとしているのだから。



その辛さに大声を出す。
こんなに大声を出して苦しむのなんて、きっと生まれた時以来初めてだ。


『そのとーり。君は今から生まれ変わる。さあ、あとは存分にやりたまえ』




あの声が聞こえる。
でも、答えてなどいられない。だってそうだろう?世界が入り込んでいるのに、思考がまともなわけがないじゃないか。


今のこれ?ああ、これはいいんだよ。これは夢なんだから。客観的に見た、俺の過去なんだからさ。こうして冷静なのも、わかるだろ?




でもまあ、そうはいっても自分は自分、やっぱり苦しい。

汗が次々と流れ出て、口からは涎が垂れている。目の前がチカチカと光って、耳がガンガンと鳴り響く。全身の筋肉が鈍い痛みを訴えて、中から押しつぶされているかのようだ。
その苦しさに、大声は止まらない。

ああ、やばいな。この現場、見られたらいけないのに。


おいおいなに言ってんだよ。世界丸ごとなんだぜ?そんなの気にする奴らがいるもんかよ。
それもそうか。

あれ?今のはオレの思考か?

違うよ俺だよ。

違う私だ。僕だよ。ウチだってワシじゃ自分ですオイラだetc.etc・・・・・





自分の思考がわからない。
自分というものがなくなって行く。

俺はなんだっけ?俺は・・・だれだ?


一体何をすべきなのか・・・・・



そう思った瞬間、周囲が黒に呑みこまれた。
この世界のすべてを取り込んだのか。


数泊してから、目の前に、大切だった仲間たちが映る。


ああ・・・これだけは守れたのかな?




そう思いながらそれを見て、俺は足掻くようにそこに手を伸ばそうとして







瞬間、その姿が砕けて消えた。




そしてそれらはオレの中の世界と共に、ただのそういう力と化した。








「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
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