暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
Angel Beats!! 〜Phenomenon in Dream.〜
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てないよ。


この学校は普通に楽しいし、いろんな人間がいるから見てて飽きない。
俺の友人たちのほとんどは高校時代の仲間だったし、こっちの学校でも同じように仲良くできるやつはたくさんいる。



ヤンキー、バカ、頭いい奴、イケメン、オタク(俺もその一人だったりする)、普通、ひ弱



本当にいろんな人がいた。


だがまあ、この学校で何が一番おもしろかったって、こういう人たち見んのもそうだが、こういった人たちがまったく争わないのが面白かった。
と、いうか、微妙に重なり合ってんのが面白くてしょうがなかった。



ヤンキー、と言ってもオタクな俺たちと一緒に混じってそんな話する人もいたし
バカ、って言っても何かと一緒につるんでるのは普通なやつだったり
オタク、って言っても武道系の人達と一緒にマジになって修錬してたし(俺だ)
イケメン、って言っても頭いい奴と合コン行ってたり
頭いい奴、って言ってもバカと一緒になってバカなことしてたし
普通の奴、って言ってもヤンキーと一緒にバイクでドライブ行ってたり
ひ弱、って言ってもイケメンと一緒に酒飲みに行ったりして、愚痴を聞いてた




つまり、巡り巡って皆友達みたいな感じの学校だったんだ。
面白かったな。たぶん、上の学校言ってもこの面白さはなかったと思う。上の学校にはまた別の面白さがあったんだろうけど、俺はこっちで満足していた。




よく遊びにも行ったし、バカなこともやった。
勉強も教えたり教えられたり、そんなこんなで成績も悪くない。




そう、俺の人生に、後にも今にも先にすらも、悩みや考え事なんてあるはずがない。


だからこそ、何に悩んでいるのかもわからず、オレの苦しみは毎晩続いた。






そんな日が何日続いただろうか。






俺の人生はついに転機を迎える。
















それはある十月の事。
木々の葉が黄土色に染まり、西日がきつくなり始める季節。



この街に来た観光客の一人を見たことだった。


オレの住んでいる街は地方都市だ。
そして、すぐ近くに観光名所の五、六箇所は存在する。

つまり、観光に来た人がホテルなどを構えるのには、もってこいの町なのだ。




彼もそうだったのだろう。
地図を持って街を歩き、目印になるような建物を指して方向確認するその一団は、間違いなく観光客のそれだった。

その日、俺は友人と一緒に服を買いに来てて、その一団が目に入ったのは、ほとんど背景としてだけだっのだが・・・・・



だが、意識するしないではなく、視界に入った瞬間に、何かが俺の中で弾けた。
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