第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
Angel Beats!! 〜Today to Day〜
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いままでで蒔風はそこまでする必要性を見出していないのだ。
当然と言ったら当然だ。
何度でもリベンジできて、負けようが勝とうがどちらでもいいのだから、わざわざWORLD LINKをする必要はない。
ここにきて、蒔風はやっぱりやんなくてよかったー、と安堵した。
ここでもし「奴」にWORLD LINKを放って消したら最後、次の世界に行ってまたイタチごっこだ。
しかも、ほかの世界が危険にさらされる。
ほかの世界も見てみたいな、という思いも無きにしも非ずである蒔風だが、世界の危険には代えられない。
ここでこのままいるのが安全策だ、という結論に達した。
「なぁるほど。じゃあ俺はお前を殺さないよ。そもそも、人殺しって嫌いなんだ」
「チッ・・・・・このままじゃあよ・・・・俺がこの世界から・・・・いや・・・・・・そうか・・・・・」
そういって何か納得したような「奴」だが、とりあえずはこの場の戦いはしておこうと思ったのか、魔導八天を構えて来た。
それに対して蒔風も風林火山を構えて「奴」と打ち合う。
「いつもいつも適当に流しやがって!!!」
「だったら今日は・・・・本気で行こうか!!!」
そう言った瞬間、蒔風の全剣が鞘から噴き出すように飛び出し、周囲に停滞したようになる。
無論、それは物理法則に従って地面に落ちていくものだが、蒔風はバトンのように風林火山を振って打ち続ける事でそれをその場にとどめている。
「ハアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!」
ガキン!!ガキゴゴゴゴゴゴゴゴッ、ガガン、ギャキィ!!!
そこからは蒔風の猛攻だ。
とっかえひっかえに周囲を浮く剣を掴み、ドンドン攻撃して行っている。
一秒に八は攻撃しているだろうか。
風林火山をバトンのように振って攻撃するのを、途中で上空にそれを投げてやめ、即座に玄武盾で顔面を叩きつけてから獅子天麟で切りつける。
だが「奴」は玄武盾を腕で、獅子天麟をしゃがんで、それぞれその攻撃を回避する。
蒔風は獅子天麟を振ってそのまま一回転し、さらに地面に垂直に叩きつけてから手放して、今度は朱雀白虎釵で「奴」に向かって突きつけた。
が、その先端はまるで三又のようになっていて、そこの隙間に「奴」の手刀が入って簡単にひねりあげられてしまう。
そこで蒔風は朱雀白虎釵を放し、上空から落ちてきた風林火山を掴んで、真上からそのまま降り降ろていった。
それを「奴」が受けたらまた放し、今度は横から青龍刀と天地を掴んで左右から脇腹を切ろうとする。
その攻撃を「奴」は頭上に受けた風林火山を落として地面に突き刺し、ガードする。
瞬間、
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