第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
Angel Beats!! 〜Today to Day〜
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か最近はついに授業にまで出ているらしい。
無論、教室は違うが。
それでも「奴」は諦めない。
何かあるとすぐに突っかかってきて、すぐに殺そうとしてくるのだ。
まあ、蒔風は別に死ぬことに恐怖はないし、何度かは本気で相手をしているが、大抵は軽く相手をして殺されといている。
正直言ってめんどくさいのだ。
生き帰るから窮地にもならない。WORLD LINKはするだけ疲れる。
そんな適当な蒔風の態度にイラついているのか、「奴」は今日も蒔風にケンカをフッかけてきていた。
「お前・・・・・いい加減この世界諦めたらどうだよ」
「それができりゃあこんな下手こかねえよ!!!」
今日は昼食中に「奴」が教室の扉を蹴り飛ばして蒔風のところまでドカドカと進んで行ってから、中庭にまで殴り飛ばしてきたことから始まった。
教室は二階。その教室から廊下を突き抜けて中庭に落ちた蒔風。
まあ、この程度の高さはなんでもない彼なのだが、昼食はチョココロネだったために、口の周りはベトベトだ。
「あーあ。まったく・・・・(フキフキ)そーいえばお前、チョココロネってどっちから食べる?」
「あ?そりゃお前、尻尾の方を千切って、頭の方からチョコすくって付けてだろーがよ。って、そんなことはどーでもいい!!!」
「なんだよ〜〜。おまえオレと一緒かよぉ。まあ、当然っちゃ当然なんだけどよ」
そんな他愛もない話をしながら、蒔風が「奴」と戦おうと襟を締め、拳を構える。
その間に音無が離れて観戦し、しかも音無の周りにはNPCたちも群がって観戦する始末だ。
もはや一種の見世物、エンターテイメントとなってしまっている。
「下手こかない・・・ねえ。もしかしておまえ、世界に入ることはできても出ることできないのか?」
「・・・・・」
蒔風の推測。「奴」の沈黙。
そう、「奴」は世界に入ることはできても出ることはできない。
こんな世界があることなんて知らなかったため今はこうなってしまったが、そもそも、「奴」の目的は主人公を殺して世界を取り込むことだ。
つまり、主人公を殺せれば世界を食えるから、出る手段なんて必要ない。
しかし、この世界は主人公を殺せない世界だった。
と、いうことは、「奴」がこの世界を出るためには、蒔風に殺してもらって、この世界から締め出してもらうしかないのだ。
だがそれを知ってか知らずか、蒔風は「奴」を殺していない。
そもそも、殺したところでこの世界では復活してしまうので、「奴」を消すにはWORLD LINKしかない。
そして、先にも言ったように、
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