第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
Angel Beats!! 〜Going my Way〜
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「生徒会に?俺が?」
「ああ、あんたは普通とは違った来かたをしている。つまり、未練だとかそういったのはないんだろ?」
「そうだな・・・・そもそも、死なんてもんはどーだっていいもんだから・・・・たしかにそうだ」
「で、この世界でやることって言ったら「奴」から俺を守ることなんだろうけど・・・・」
「それも意味ないしなぁ。お前死なないし」
「だったらさ、一緒にやってみないか?生徒会」
音無から誘われたのは、「奴」といざこざがあってから翌日の放課後だ。
音無の言うとおり、蒔風は暇だった。
まあ確かに、この世界は初めて訪れることもあったためそれなりに見て回ることもできたのだが、いかんせん範囲が狭い。
なんせ学園、寮、設備などぐらいしかなく、あとは延々と広がる森だけだ。もっと離れれば山もあるそうだが、そこまで行くのも億劫なだけ。
つまりは簡単に見回り切ってしまったのだ。
そうして、特に思い残しだとか未練なんかはとっくに飲み込んでいるこの男は、特にやることもなくなってしまっていた。
と、そこで音無からの誘い。たしかに、いい話だ。
しかし蒔風にはそんな経験はないし、そもそも、途中から入っても先のメンバーがいるのではのか。
そう思って聞いてもみたのだが
「大丈夫だ。生徒会は俺しかいないから」
「は?」
「教師だってNPCなんだぜ?ここで人間・・・前世がある奴らは・・・・今はお前、「奴」、俺くらいだ」
「いないの?なんで」
「少し前までいたんだけど、そいつももう行っちゃったから」
「でも・・・・そんな中で残ったお前はどうするつもりだったんだ?」
「どうもしないさ・・・・・それに、あとからそんなに来ないってのは、それはいいことだろ?ようは自分の人生に納得している人が多いってことなんだから」
「なんか「医者は暇なほうがいい」ってみたいだな」
「それに近い」
そんなことを話しながら食券を手にカウンターで受け取ろうと並ぶ二人。
そこで、最初の質問に戻った。
「生徒会、入ってくれるか?」
「・・・・・・はぁ。わかった。入ろう。特にやることもないし、そうやって誰かと接するのも面白そうだ」
「ははっ、大変だぞ?」
「誘ったのは誰だよ。ともかく、よろしくだ、会長」
「よろしく、副会長」
そうして、なんやかんやあって蒔風の生徒会参入が決定した。
「できれば「奴」も誘いたいなぁ。ほら、どうせ俺死なないし」
「それはやめとけ!!」
---------------------------
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ