第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
Angel Beats!! 〜Going my Way〜
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ようだが、蒔風を打ち抜くと言う思いもよらない結果に嬉しがっていた。
しかし、それを見て音無が頭を抱える。
「あのな、前にもトラップ・・・つまり不意打ちで死んだ奴も、普通に生き帰ってんぞ?」
「あ?・・・なんだよ・・・・だがまあ・・・・」
「それにこいつも「ダァッ!!!いってぇなクソ野郎!!!」生きてるし」
「なあッ!?」
音無の言葉通り、いきなり立ち上がって頭を押さえる蒔風。
驚愕する「奴」
頭から血が流れているが、それも治まりつつある。
「あーーっつ・・・・ん?あれ?これって・・・・・」
「つまり蒔風も例に漏らさず、この世界じゃ死なないってことなんだろうよ」
「マジかよ・・・・じゃあ・・・・」
「ああ、もちろんお前の方も死なないぞー?」
「ななな・・・・・」
「なんだよこの世界・・・・それにおまえ、まだきっちり計算終わってないだろ?」
「うぐ・・・・・」
「焦ってないで、とっととやることやってこい。ってか、何やっても無駄だろ?そんなことわかってるくせに・・・・」
「く・・・・っそ!!!ぜってぇ諦めねえ!!必ずぶっ殺してやるからなァ!!!!」
そんなことを言いながら、「奴」が何処かへと去っていく。
それを見て苦笑する音無に、何か言いたげな顔をした蒔風。
「おまえなぁ・・・・死ぬの怖くないのかよ?」
「この世界でその質問は無意味だって。それに、蒔風はどうなんだよ」
「おれか?」
「俺が狙われると知って、おまえは何の躊躇も無く俺の前に立った。おまえは死んでこの世界に来た人間じゃないのに、なんでそんなことができたんだ?死なないかどうかもわからんかったのに」
そう言われて、蒔風の顔がすーっ、と大人しくなっていく。
そして、普通さと、寂しさと、孤高さという、三つの感情の降り混ざったよくわからないような顔をして、複雑そうに言った。
「おれは・・・ここにきてこんな事しなくても、死、っていうのがよくわかっちまった人間だからな」
「・・・・・・・」
「わかるか?意味が。俺はな・・・・死ななくても、死んじまった人間なんだ。だから・・・怖くない」
「そうか・・・・・」
そうして、用具を片づけて寮へと戻る二人。
食堂はもうしまっていたので、買い置きのカップラーメンを喰った。
「ぺヤ○グってこっちあるの!?」
「あるぞ?それだけじゃなく、マル○ゃんだとかど赤いき○ねに緑○たぬき、定番のカ○プヌードルまでよりどりみどりだ」
そんなことをしながら、二人の夜は更けていく。
ちなみに
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ