暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
Angel Beats!! 〜Going my Way〜
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ようだが、蒔風を打ち抜くと言う思いもよらない結果に嬉しがっていた。
しかし、それを見て音無が頭を抱える。


「あのな、前にもトラップ・・・つまり不意打ちで死んだ奴も、普通に生き帰ってんぞ?」

「あ?・・・なんだよ・・・・だがまあ・・・・」

「それにこいつも「ダァッ!!!いってぇなクソ野郎!!!」生きてるし」

「なあッ!?」



音無の言葉通り、いきなり立ち上がって頭を押さえる蒔風。
驚愕する「奴」

頭から血が流れているが、それも治まりつつある。


「あーーっつ・・・・ん?あれ?これって・・・・・」

「つまり蒔風も例に漏らさず、この世界じゃ死なないってことなんだろうよ」

「マジかよ・・・・じゃあ・・・・」

「ああ、もちろんお前の方も死なないぞー?」

「ななな・・・・・」



「なんだよこの世界・・・・それにおまえ、まだきっちり計算終わってないだろ?」

「うぐ・・・・・」

「焦ってないで、とっととやることやってこい。ってか、何やっても無駄だろ?そんなことわかってるくせに・・・・」

「く・・・・っそ!!!ぜってぇ諦めねえ!!必ずぶっ殺してやるからなァ!!!!」




そんなことを言いながら、「奴」が何処かへと去っていく。
それを見て苦笑する音無に、何か言いたげな顔をした蒔風。


「おまえなぁ・・・・死ぬの怖くないのかよ?」

「この世界でその質問は無意味だって。それに、蒔風はどうなんだよ」

「おれか?」


「俺が狙われると知って、おまえは何の躊躇も無く俺の前に立った。おまえは死んでこの世界に来た人間じゃないのに、なんでそんなことができたんだ?死なないかどうかもわからんかったのに」



そう言われて、蒔風の顔がすーっ、と大人しくなっていく。
そして、普通さと、寂しさと、孤高さという、三つの感情の降り混ざったよくわからないような顔をして、複雑そうに言った。



「おれは・・・ここにきてこんな事しなくても、死、っていうのがよくわかっちまった人間だからな」

「・・・・・・・」

「わかるか?意味が。俺はな・・・・死ななくても、死んじまった人間なんだ。だから・・・怖くない」

「そうか・・・・・」





そうして、用具を片づけて寮へと戻る二人。
食堂はもうしまっていたので、買い置きのカップラーメンを喰った。




「ぺヤ○グってこっちあるの!?」

「あるぞ?それだけじゃなく、マル○ゃんだとかど赤いき○ねに緑○たぬき、定番のカ○プヌードルまでよりどりみどりだ」




そんなことをしながら、二人の夜は更けていく。







ちなみに
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