暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
Angel Beats!! 〜Going my Way〜
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んとか様にはなってきたな!!蒔風!!」

「なぁに、もうすでにコツは掴んだ。今に見てろよ?世界の果てまで飛んでくホームランを見せてやっからな!!!」



結局乗り気になって楽しそうになっている音無と、汗をかいていい笑顔になっている蒔風が、これで最後にしようかと叫びあった。


最初、蒔風はとにかくタイミングがあったら「ここだぁ!!」とか言って思いっきり振っていたのだが、音無の注意でなんとかそう言った「思い切り打法」をやめ、慎重に、とりあえずバットに当てることから始めたのだ。

その成果もあり、弱くではあるが、だんだんバットに当たるようになってはきている。
音無の足元にテンテンテン、と転がってきているいくつものボールがその証拠だ。



「よっしゃ!!いくぞーーー!!!」

「バッチこーーーい!!!」




そう言って音無が投球の姿勢になり、アンダースローでボールを投げる。
それを冷静に視界とらえる蒔風。


「(落ち着いてだ・・・・無理することはない。しっかり見れば見えるんだ・・・・全力じゃなくていい、必要な分の力でッ!!!)」



カキィン!!!!



「お・・・・おぉッ!!!」

「やっ・・・・・・・たぁアアアアアアアアアアア!!!!!!」




そうして、気持ちのいい音を立ててボールが空に消えていく。
方向は真っ直ぐに音無の後ろの方だ。


つまり



「ホームラン行ったろ、これ!?」

「おおお!!やっとやったな!!!」



ホームランである。
それにはしゃぎまくる二人。



そうしてある程度ワイワイやった後に、用具を抱えて帰ろうとする。






その途中












「音無、なんだ?その赤いの」

「え?赤いの?」

「えっと・・・・ッ!!!音無ッ!!」


蒔風が用具を投げだして音無の前に出る。
蒔風が見たのは音無の額に写る赤いポインターだ。


つまり、狙撃。


それを見た蒔風が、とっさに音無の前に出て、それから守る。
そしてその直後、蒔風の後頭部に銃弾が命中した。


頭が割れるような痛みと共に、蒔風が地面に倒れ伏す。



それと同時、後者の方の茂みから、「奴」が出てきてライフルを投げ捨てた。



「あぁ、クソッ!!不意打ちなら死ぬんじゃないかと思ったのによォ!!!邪魔すんじゃねぇ!!!」

「あ・・・おまえか」

「おまえかって・・・・まあいい・・・蒔風はこれで・・・・」




そういって舌なめずりする「奴」

どうやら今回は「不意打ちなら殺せるのかも」という実験だった
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