第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
Angel Beats!! 〜He will not die〜
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殺すとかっていう人?」
「・・・・・・・(バッ!!!)」
音無の言葉に、「奴」が周囲を見渡して、蒔風を発見する。
そして、その目がギラリと光った。
「今こいつを殺す必要はねぇけどよ・・・・」
「イぃッ!?」
「てめえは殺しても構わねえよなぁ!!!」
「バッカ・・・こんなところで!!!」
「奴」が剣を構え、テーブルの上を走って蒔風に突っ込んでくる。
それにとっさに拳を構えて迎え撃とうとする蒔風。
そして両者がぶつかりあおうとしたところで
パァン!!!
と、そこで銃声が鳴る。
音無だ。
どこに持っていたのだろうか、その手には拳銃が握られており、真っ直ぐ天井に向けられていた。
「やめるんだ。ここは喧嘩するとこじゃない」
「お?む・・・・・・」
そう言って、「奴」がその言葉自体には忌々しそうな顔をするが、周囲の学生達(脇役)が騒然としているのを見て、唾を吐いてテーブルから降りた。
「グラウンド出ろや蒔風。前回での一騎打ち。借りを返してやる」
「・・・・・クソッ・・・・」
そう言って、蒔風が「奴」に応じて食器を片づける。
と、そこに音無が寄ってきて、話しかけてきた。
「本当みたいだな」
「てめ・・・そんなこと確認するためにあんな危険なことしたのか!?」
「大丈夫だって。だってよ、この世界は・・・・・」
そう言って、音無がまた、拳銃を取り出す。
そして銃口を自分の胸、心臓の真上に押し当てた。
それを見て蒔風はもちろん、自分の手で殺さなければならない「奴」も動揺する。
「な、おい!?」
「バカ!!貴様が自分で死んだら!!!」
だが、その二人を見て音無は笑い
タァン!!と、引き金を引いた。
「音無ッ!!!」
「クソ・・・やってくれるな、主人公ッ・・・・」
そう言って、蒔風が顔を青くし、「奴」が怒り心頭になる。
が
音無の身体が倒れない。
銃弾の勢いで後ろにふらついたが、倒れないのだ。
そうして、胸にハンカチを押し当てて止血しながら、にっこりと笑ってこう言った。
「言ったろ?ここは死後の世界。つまり、ここではもう、誰も死なない」
その現状と言葉に、蒔風も「奴」もポカーンとする。
確かに音無が撃ったのは自分の心臓だ。その位置に間違いはない。
ならば、彼の言っていることは正しいのだろう。
「なるほどな・・・・オレにも「奴」にも
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