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世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜翼人は静かに世界を去りゆく〜
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は死なねえ・・・ぞ!!!」




ガゴッ





「あま゛い・・・・!!!」





バキッ









「奴」が最後に蒔風を殴り、そこで蒔風からの反撃がなくなった。
「奴」が心底きつそうで、それでいてまだ余裕な態度を崩さずに、蒔風に問いかける。



「ハァーー・・・・・ハァーーー・・・・・・どうした・・・・」


息が荒い。
それは蒔風もだ。


おそらく二人は、もはや目の前すらはっきり見えていないだろう。
ただ、そこにあるものを殴る。それだけだったのだ。


「いや・・・・・こいつで終わらせようと・・・・思ってな」

「じゃあこっちも・・・・・そうしようか・・・・・」



そう言って、二人が拳を握りしめる。
全身の力をすべてここに詰め込み、これで相手を終わらせるのだ。





「グウウウウウウ・・・・・・ッ!!!」

「アアアアアアア・・・・・・ッァ!!!」




そして、その拳が放たれる。
しかしそれは













一人分のだけであった。












「あぁ!?」

「バァカ・・・ケンカに・・・・正直もくそもあるか」

「蒔風ェ!!!!」




蒔風は拳を打ち出すことなどせず、背を向けて近くの剣を掴みに行ったのだ。

一方「奴」は、拳を打ち出してそのまま勢いで体勢を崩す。
それはそうだろう、相手がその場にいないのだから。



そうして、蒔風が剣を握ってジャンプし「奴」に向かい、突き立てるように剣の切っ先を下に向けた。



それに対して「奴」は、蒔風が剣を取りに行く事でできた一瞬にて、近くにあった魔導八天の一本を呼び寄せて、飛んできた剣をその手に掴む。




ザクッ!!!!




という音が、二回分、重なって一回分に聞こえた。
そして、二人の剣の切っ先は・・・・・





「奴」の剣は蒔風の腹を貫き、蒔風の剣は「奴」の左肩に突き刺さっている、というものだった。




「これで・・・・・」

「ご・・・フッ・・・・ああ、これで終わり・・・・だ・・・・・集え・・・・十五ッ・・・・・天帝!!!」

「なッ!?」




蒔風が、腹を貫かれながらも、叫んだ。




蒔風が手にしていたのは「天馬」
十五天帝を組み上げるとき、その中心に位置する剣だ。





つまり、この天馬には、他の剣を呼び寄せる、ということも可能になっているということ。






そうして集った蒔風の他の十四本の剣
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