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世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜翼人は静かに世界を去りゆく〜
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つけて、などというものではない。
すでに「奴」の頭はビルの中に入っており、通過した後には横一文字の溝が出来上がっていた。



そしてそうやってビルを二、三ほど通り抜け、最後に四つ目のビルに叩きつけようと振りかぶる。
が、そこで「奴」が身体をグルンと返し、逆にその反動で蒔風をビルの根本に投げ叩きつけて、そのビルを反対側から倒壊させて押しつぶす。



蒔風の声が聞こえた気がするが、倒壊音で掻き消されてしまってよく聞こえない。



砂煙が起こり、それを吹き飛ばすかのように瓦礫の下から翼が生える。
ガラガラという音を立て、蒔風が瓦礫の下から這い出てきた。


それに応じて「奴」の全身から黒い煙がオーラのように噴き出してきた。



「奴」が地面の蒔風に、蒔風が上の「奴」に





一気に飛び出して行って衝突し、周囲のビルが二つほど崩れた。









----------------------------戦闘開始から一時間後--------------------------------







「ああああああああああ!!!!!」

「おおおおおおおおおお!!!!!」





もはやまだ立っているビルは最初の三分の一程度しかない。



そのプレートの上で、「奴」と蒔風が攻防を繰り広げていた。
辺りには剣が突き刺さっているが、それを取りに行く余裕もない。


しかし、「奴」の一撃に蒔風が弾き飛ばされ、その際に剣を一本、引き抜いた。
それを見た「奴」がその剣を振りかぶる蒔風を見て、とっさに横に走り出す。



蒔風が斬撃を次々に飛ばし、「奴」がそれを横に走破して避けていく。
そして前回りに飛び込んで、剣を拾い握ってその斬撃を跳ね返し始めた。




その余波でまたビルは崩れ、飛ばしたり飛んできたりの斬撃に、両者の身体に切り傷が刻まれていく。



しかし、こうしていても埒が明かない。
そう思った二人は、同時に剣を捨て、その手にそれぞれ波動と獄炎を携え、相手に向かって走って行った。



「「ウオァッッ!!!!」」



ドンッッ!!!!




そのエネルギーを持った拳が交叉し、クロスカウンターのように、両者のこめかみに命中した。
二人の身体がまるで反発する磁石のように吹き飛んで、よろりと立ち上がって再び走って行く。





-----------------------------戦闘開始から二時間後-------------------------------



「星!!轟!!噴!!!破ッ!!」


ガ ゴ ゴ ゴ ゴン!!!!
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