第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜翼人は静かに世界を去りゆく〜
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げ足取りのようだが、世界にはこれが精一杯だった。
この世界を三度も救ってくれた、彼に対する、精一杯の恩返しだったのだ。
「なるほどな。そうなるとリィンフォースはもっと簡単だな。夜天の書に残ったデータ。それを元に、穴があいた所を世界が完璧に埋めて再構築したってところか」
「ご明察。だから、あれは同じ魂を持ったクローンだ。まあ、気にすんなよ。本人だと思えばいいさ」
「ふん。確かに完全な死者蘇生、というわけではないようだ」
そう言ってクックと笑う「奴」
それにつられて、蒔風も軽く笑う。
だが、「奴」はそんな話をしに来たわけではない。
「さて、話を戻すぞ」
「なに言われるかわかってるから言っとく。断る」
「・・・・まあ、そう来ることはわかってたけどな」
「そうでもなきゃ、こんなもん用意しないよ」
そう言って、剣を抜く「奴」に合わせて、蒔風も獅子天麟を組み上げて突き立てる。
「やる、か。覚悟は言いか?脇役王。おまえの体力、万全じゃないだろ?」
「ははっ、いいぜ、合わせてやる・・・・・抜かせ雑種。このオレにとってはいいハンデだ。貴様とて万全でないだろう?」
「こんだけあればじゅーぶんだ。さて・・・・WORLD LINKなしでお前とガチでやんのは初めてだからな・・・・」
「なぁに、オレにとっては問題はない。倒してしまっても問題はないだろう?」
「おまえ、それ死亡フラグだぞ?キャラ違うし」
「些細なことだ。そんな運命なんてへし折ってやる。運命は、金魚すくいの網よりも薄く、破りやすいんだからな」
「おいおい・・・・その幻想をぶち殺すってか?」
ヒュォ・・・・・・
静かに風が流れる。
楽しい掛け合いもここまで。
ほんのりとした潮の香りが、二人の間を駆け抜けた。
「脇役を統べる者として、行くぞ」
「銀白の翼、蒔風舜。推して参る」
言って、一瞬の間が開いてから
ドンッ!!という地面を踏みつける音がして、両雄が剣を構えて激突した。
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ゴォン!!!!ズガッ!!!!ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・
ビルが崩れ、轟音を鳴らす。
しかし、訓練場から音は一切外には漏れない。
そういう設定にしてあるのだ。
「ダアッ!!!」
「ラ
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