第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜未来、願い、可能性〜
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たねばならんのだ。
『ワシには、戦う力などはない。こうして、貴様らに言葉を送るだけだ。だが、それでも!!必ずやるべきことはあるのだ!!!それを教えてくれた、たった一人の友のために、貴様らに叫び続けてやる!!!!』
戦え!!!!!!
レジアスの言葉は、まさに英雄のそれだった。
もしこれが、はやてやクロノ、仮に管理局トップ、元帥の言葉であっても、皆の心には届かなかっただろう。
だが、この男の言葉は、なによりも強く、芯があった。
それこそ、英雄。
力ある物が英雄になるのではない。
どんなに絶望的な状況でも、皆を立ち上がらせることのできる者。
それが、英雄たる力である。
そしてこの英雄の、過去と現在と、友の正義を芯とする彼の、その言葉に、突き動かされない者など、誰一人としていなかった。
しかし
『ほう・・・・中々にいい演説だ。だがな、力の差は歴然だ。どうする?オレの勝率は99%!!!貴様らに勝率は1%程しかない!!』
「奴」が叫ぶ。
その言葉に、心がくじけそうになる。
それは今やはやてやフェイト、なのは達機動六課のメンバーもそうだ。
もう限界だ。
すべての者がそう、思ってしまった。
そしてついに
「ゴガアアアアアアアアああああああああッッッ!!!!!!」
「ッ!!!ザフィー・・・・・」
「キャアアアアアアアアアアアア!!!!!」
ザフィーラが弾き飛ばされ、倒れている蒔風の身体を支えるなのはの元にまで転がってきた。
そして迫りくる砲撃に、フェイトが思わず叫び声をあげてしまう。
「あきらめちゃ・・・・・ダメ!!!」
「それを教えてくれたのは・・・・フェイトさん達じゃないですかッッ!!!」
しかし、それはシャマルとキャロが押しとどめていた。
が、いくらなんでも無茶だ。
もう十秒も持つまい。
だが、その状況を見て、六課の戦いを見ていた局員皆が思った。
何故諦めないのか。
この絶望の淵において、どうしてまだ踏みとどまっていられるのか。
その疑問は、誰かが声に出したわけではない。
だが、まるでそれが聞こえたかのように、なのはがポツリと、涙をこらえながら答えた。
「待ってる、から」
『?』
「ずっとずっと、待ってるから。絶対に助けてくれる人。私が憧れ続けた人。私が・・・・・大好きになった人。その人が、いてくれるから」
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