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世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜未来、願い、可能性〜
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が泣いた。
守りたいものが守れない。


誰もが後悔した。
ああ、自分にもっと力があれば。


誰もが恐怖した。
まだ死にたくない。


誰もが諦めた。
想いだけじゃ、どうしようもない。










そしてそこに












一人の男の怒声が響いた。






『なにをやっとるかバカモンどもが!!!!!!』





「「「「!!!???」」」」






『貴様ら、それでもこの地上を、管理世界を守護してきた戦士たちか!!!騎士たちか!?お主らの正義は、それでいいのか!?立て!!!奮えろ!!!あんな子娘どもに、すべてを丸投げにして、貴様らは恥ずかしくもなんともないのかこの腑抜けが!!!!』







戦場の、すべての局員の通信網に、太い男の声がビリビリと飛び出してきた。






「こ・・・・この声は・・・・」

「ゲイズ中将!?」



誰が言ったのだろうか。


そう、声の主は、レジアス・ゲイズだった。

かの地上の英雄。地上世界を守り通して40年。
魔力も無く、力も無く、しかし、それでも理想と信念で走ってきた男。


その男が、全管理局員に渇を叩き込んでいた。




『なにをのそのそと寝っ転がってる!!!とっとと起きて、戦わんか!!!艦隊も何をしている!!!!そんなところで怯えてどうする!!!でかい図体持っているなら、せめて皆の盾になれ!!!!二十も生きていないあの魔導師たちが、あれだけ必死になって諦めんというのに、貴様らは恥ずかしくないのか!!!相手が強いか?恐ろしいか?貴様らの守りたかったものは、そんな物に負けるほど、どうでもいいものだったのか!!!!!』



その言葉で、全員の脳裏に守りたいものが浮かび上がる。





名誉
それでもいい。十分立派だ

家族
それでもいい。十分立派だ


それでもいい。十分立派だ

財産
それでもいい。十分立派だ

平和
それでもいい。十分立派だ

正義
それでもいい。十分立派だ





なんでもいい、守りたいものはおまえらにあるか。
それがあるなら、十分立派だ。




そしてあるのなら、立ち上がれ。
ここで不貞腐れてる場合じゃない。



あいつはただの強奪者。泥棒、強盗、盗人だ。
だったら、こっちに正義がある。


自分たちの守りたい大切なモノを守るなら、間違いなくこちらが正義だ。




そして




正義は、勝つ。










正義は、勝
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