第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜未来、願い、可能性〜
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て・・・・・そろそろこっちの戦力のスキャンも終わったんじゃないのかな?俺のランクは結構上らしいしな?勝ち目は・・・まあないと思うぞ?』
「ッ・・・・・」
「奴」のその言葉に、はやてが唇を噛む。
さっきの「奴」の力の報告で、すべての管理局員はうなだれてしまっている。
その実状が、今の苦境を作り出しているといってもおかしくはないだろう。
『こっちの勝率はすでに99%を数えている!!!どうだ?まだやるか管理局諸君!?いやいや、俺はお前らが嫌いなわけじゃあない。そこは安心してもいいぞ、うん』
「奴」が納得するように言う。
もちろん、この間にもはやてやシグナム、フォワードたちはゆりかごに総攻撃を仕掛けていた。
掛け値なしの機動六課総戦力。
しかし、それを受けてもなお、ゆりかごは墜ちるどころか揺れもせず、延々と砲撃を撃っていた。
「グッ・・・・おぉぉおおおお・・・・・」
「ザフィーラ!?大丈夫!?」
「大・・・・丈夫・・・だがっ・・・・これは・・・・・ッア!!!」
険しそうな声を出して、ザフィーラがフェイトに応える。
ここまで耐えられているのは、ひとえにシャマルとキャロのブーストのおかげだ。
そのため、二人は戦闘に参加できず、また、攻撃を仕掛けている方のブーストもかけられない。
が、いくらなんでも限界だ。
ついにザフィーラの防御結界にひび割れが入り始めてきた。
「ぐ・・・・おおおおおおおおおおおお・・・・・・!!!!!」
「ザフィーラ!!!!」
「だめ・・・・これ以上持たない!!!」
「なのはさん!!フェイトさん!!!!」
シャマルの額にも汗がにじみ、キャロが泣きそうな声を出して二人の名を呼ぶ。
だが、もはやどうしようもないのだ。
機動六課のメンバーは、今や誰もがエース級だ。
そして、今戦っているのがそのエース級であるという事が、なによりも管理局員たちを落ち込ませる。
あの人たちがあれだけやって、それでも落ちないゆりかごに、一体どうやって戦えばいいんだ?
それは同じ起動六課でも、アースラに残ったロングアーチスタッフにも同じことが言えた。
アースラのモニターには「奴」の数値と、現状でのこちらの戦力が現れている。
絶望、諦め、悲哀
世界は終わる。
そんな異常な日常を、当たり前のように享受できそうな心境。
誰もが挫けた。
もう出来ることなんてないんだと。
誰も
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