第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜墜ちる翼〜
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確かに、蒔風の回復力がブーストされれば、かなりのスピードで大丈夫な状態になるだろう。
しかし、身体に残ったダメージや、染み込んだ鈍痛の様なものからはとてもではないが回復できない。
その抵抗を見て、ゆりかごが全方向砲撃を一旦止め、その砲首をすべて蒔風に向ける。
前部にあった物から、ヒビの隙間から現れた物まですべてだ。
ヒビから出てきた物は、砲身がメキメキと伸び、棘のようになってから、折れ曲がって蒔風に向いた。
そしてその隙間をオーロラが走り、さらに砲撃が一斉に光線を発し、蒔風を焼こうと襲いかかってきた。
「舜君ッッ!!!」
「離れんな!!大丈夫だ・・・・おまえを死なせやしないから!!!!」
「舜君・・・・・ッ!!ディバイーーーーーン!!!バスターーーーーーーーーーーッッ!!!!」
ボウッ・・・・・・
蒔風に守られながら、なのはが砲撃を撃つが、どうあっても効くはずなどない。
煙のように消え去って、桜色の霧になるだけだ。
『ふん・・・・・・さすがに持ちこたえるか。ま、このくらいならお前はやるだろうな。だが・・・・・なぜ俺がわざわざめんどくさいことしてまでこのゆりかごを手に入れたのか、わかるか?』
「ガッ・・・・・・・んなもん、ただ単に・・・・おグァあああ!?」
『ふ・・・・・・・手の皮が裂けてきたか。まあ、ただのでかい質量・魔力兵器だからな。今は・・・・・・ん?』
「奴」が何かに気づく。
異常なまでの状況認識能力だ。戦艦を動かして攻撃する際は、オペレーター、操舵主、観測手、全体指揮の艦長など、実に多くのスタッフが必要なはずだ。
だが、この男はゆりかごの玉座に座ったままで、そのすべてを取り行っていた。
全体を見渡し、総ての砲台の管理をして、攻撃する。
「奴」の姿は見えないが、おそらくはこれだけのことをしても特に感動はなく、ただできるだけ、といった顔をしているのだろう。
そして、その「奴」が気付いたのは、はやてである。
「遠き地にて・・・・闇に沈め・・・・・」
『八神はやてか。おまえも十年ぶりらしいな』
「デアボリック・エミッション!!!!!」
ゴォ!!!!
再会を懐かしむかのように言う「奴」の言葉を無視し、全砲撃が蒔風に向かった隙にはやてが攻撃を加える。
その空間魔法の範囲は今までと比べ物にはならないものだ。
一気に膨れ上がったそれは、ゆりかごの三分の一ほどを呑みこんで、一気に爆発した。
しかし
「・・・・あかん・・・・無理や・・・・」
「はやて!!!諦
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