第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜王権復古〜
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「蒔風はどうした。一緒だっだのだろう?」
「そ、それが・・・・「奴」が・・・・・」
「なんだと!?」
「「奴」が・・・・・・来た」
「なっ・・・・・」
「じゃあ舜はどーしたんだよ!?」
ヴィータが声をつい荒げてなのはに聞く。
その瞬間、ゆりかごが振動した。
その前部から小爆発が起き、そこから後部まで、まるで何かが移動しているかのように、爆発が続いていく。
そして最後部まで達したところで、そこから一気に最前部まで、内部を何かがとんでもない勢いで突き抜けたかのようにゆりかごの外郭が歪み、その勢いのまま、ゆりかごの額とも呼べる位置が爆発、人型の何かが突出してきて、地面に落ちて行く。
それには翼が生えており、その人物はさっきまでなのはとともに聖王の間にいたものだ。
「舜君!!!!!」
その姿を確認し、なのはが飛び出して落下していく蒔風を抱きしめてキャッチした。
ひどい状態だ。
頭から血を流し、腕は折れているのだろう、あらぬ方向を向いている。
顔を青くし、意識がないのか目をつぶっている。
「舜君?舜君!!!」
「きこ・・・えてる・・・・・・・」
血まみれの蒔風が、声を絶えさせながらブツブツと答える。
まずいことに、これは重体である。
なのはがすぐに治癒魔法の使えるキャロのもとに連れて行き、その傷を癒す。
だが、完全には無理だ。あまりにも傷が深すぎる。
一応死にはしないだろうが、危険な状態であることは変わりない。
『八神指揮官!!!なぜ・・・なぜゆりかごは落ちないのですか!?それにさっきのは・・・・・』
局員の声が聞こえる。
だが、はやてはそれに対し、意気揚々とは答えられなかった。
「全員・・・よう聞いといてや・・・まだ、戦いは終わっとらん・・・・・」
目の前で、ゆりかごが修復されていく。
吹き飛ばされた瓦礫が、戻って行く。
この事件は、ひとりの男にかっさらわれた。
否、ここからはもう、事件ではない。
一つの世界をかけた、戦争だった。
to be continued
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