第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜王権復古〜
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タースリーでスターライトブレイカーを撃っているなのはには、一切の反動も負担も来ていない。せいぜい、自分の魔力を使用している故の疲労くらいだ。
「アアアアアアアああああああああああああああ!!!」
「ハアアアアアアアアアアア!!!!まだまだ行くよ!!ヴィヴィオ!!!」
「頑・・・・・張るッ!!!」
「全力、全開ッッ!!!!!スターライト、ブレイカーーーーーーーーーーーー!!!!!」
そうして、なのはがヴィヴィオに渾身最高の砲撃をさらに押し込んだ。
砲撃自体は非殺傷だ。だが、その魔力流は確実にヴィヴィオに埋め込まれたレリックを浮き彫りにし、その宝石を砕いていく。
なのはは一切後ろを振り返らなかった。
蒔風のことは心配だ。
でも、今はこうすることが、彼の望みでもあると、彼女は分かっていたから。
だからこそ、今は振り返らない。
今は全力で、自分の娘を助けるのだ。
パリン・・・・・・
そうして、ヴィヴィオのレリックが砕け散った。
後に残るのは砲撃のクレーター。そこに倒れる、元に戻ったヴィヴィオ。そして、背後で崩れるように壁にもたれて倒れる蒔風。
「ヴィヴィオ・・・・!」
「大・・・・丈夫・・・・一人で・・・・立てるよ・・・・・・」
クレータ内で倒れるヴィヴィオになのはが駆け寄ろうとするが、まだ意識があったのか、ヴィヴィオがそれを止めた。
そして、その小さな腕で、必死になって立ち上がろうとしていた。
それはいつの日か、交した約束。
『次は立とうな?頑張れるか?』
『・・・・・うん!!』
そう、約束は果たされなければならない。
ヴィヴィオはもう、大丈夫だから。
一人でも立ち上がれるよと。
だって、立ち上がった先には、大好きなママとパパがいるんだから・・・・・
「ったく・・・・・ゲホ・・・・ヴィヴィオが立ってんのに・・・・俺が寝てるわけにいかない・・・・じゃんか・・・・ォグッ・・・・ゴポッ・・・・・」
「舜君!!!!!」
それを見守るなのはの背後から、蒔風が腹を押さえ、同時に腕を抱え、口からいまだに少量の血を吐きがらよろよろと寄って来た。
その姿はあまりにも痛々しい。
無理もない。ヴィヴィオの暴走を、その体一つで受け止めていたのだから。
そうして見守り、ヴィヴィオが立ち、しかしすぐに崩れ落ちてしまう。
それをなのはが受け止める。
大事に大事に、名前を呼びながら。
「ヴィヴィオは?」
「気絶・・・ううん。寝ちゃったみたい」
「そ・
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