第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜取り戻したモノ、先に進むモノ〜
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か?》
「大丈夫!!!」
その翼は、擬似的な翼。
より負担の無い加速のために、蒔風がフェイトに送ったプログラム。
故にバリアジャケットが極限まで排除される事も無く、服装はさっきとは変わりない。
せいぜいマントがなくなった程度だ。
そうしてザンバーを構えるフェイトに、拳を握り直したトーレが気を気張り直して、フェイトに向かう。
「あんなもの、コケ脅しだ!!!IS発動!!!」
トーレのISが発動する。
彼女の能力も加速移動だ。十分にやり合うだけの自信があったのだろう。
しかし
「ゴアッ!?」
ドォン!!!!
なにが起こったのかわからないままに、トーレの身体が壁にめり込んだ。
その音に気付き、フェイトがいたところに目を向けた時、すでにフェイトはウーノのコンソールを破壊してバインドまでかけていた。
あまりにも速すぎる。
その現状にスカリエッティの額を冷や汗が垂れた。
自分の周囲に赤い魔法糸を円錐状に張り、防御をするが、そもそもトーレがやられた時点でスカリエッティは詰んでいた。
その防御を張って一瞬、何を安堵したのかため息をついたスカリエッティだが、背後に気配を感じて振りかえる。
そこにフェイトはいた。
加速を以って、防御が展開し始めてからし終わるまでの間に、その体を滑り込ませたのだ。
「な・・・なな・・・・」
「スカリエッティ。おまえがやったことは犯罪だ。だが、そのおかげで出会えた人もいる。そういう意味では、私はあなたに感謝もしている」
「は、はは・・・やっとわかったか・・・・だったら・・・・・」
「だとしても、おまえがやった外道は、間違いなく悪のそれだ。おまえの胸に、誇りある思想などない。あるのはただの、願望だけだ。それを私は許さない!!!!」
「グッ!?クソッ!!!」
スカリエッティが魔法糸を消してフェイトに背を向ける。
だが、その背中に容赦なくザンバーの面に当たる部分でスカリエッティを殴り飛ばすフェイト。
壁に激突して、スカリエッティが痛みに呻く。
「ふ・・・ふふふ・・・・そうやって・・・自己満足に浸るつもりかい?いつだってそうだ・・・・正義だと言って、君らはただ単に己の満足感を満たしているだけだ・・・・それが・・・・」
「それが私たちの正義だし、それを持つ私たちが正しくあればいいだけだ。私たちには仲間がいる、間違ったらそれを正してくれる、仲間が。だから、私は安心して自分の正義を貫けるんだ。私はもう、揺るがない。私は悩んで、その末にここにいる。それに賛同してくれる
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