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世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜取り戻したモノ、先に進むモノ〜
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したのだろう。苦しそうにうめいて、言葉を途切れさせながらも、伝えるべき事を伝えた。



「そこの大穴から・・・・脱出を・・・・彼女の身柄を・・・・連れ・・・・」

「青龍!?」



と、そこで限界が来たのか、青龍が剣の状態に戻って床に落ちる。



それを見たヴィータは、納得したように頷いてから、青龍を腰に付け、セッテを抱えて砲撃の穴から外へと離脱した。




自分たちは、これで役目を果たした。
なのは達の事も気にはなったが、今はここから離れていくことが先だったのだ。






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「これから私はゆりかごに向かう。おまえはどうする?」

シグナムが地下から地上に出て、アギトに聞いた。
あの後、アギトはゼストの言葉に従って、シグナムに付くことを了承はしたが、やはり自分の罪はしっかりと償うつもりのようだった。



「・・・・あんたには悪いけど・・・旦那の身体を、このままにはしておけねぇよ・・・・」

そう言って、レジアスの上着がかけられたゼストの遺体を見るアギト。
それを見て、シグナムが「よい」とアギトに頷いた。


「しっかりと弔ってやれ。私に付くのは、その後でいい」

「・・・・ありがとう・・・・」


そう言って、アギトはゼストの元へと向かい、シグナムはリィンと共にゆりかごに向かった。
フォワードたちはもう向かっているはずだ。遅れるわけにはいかない。




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「こ、これは・・・・・・」

《それが蒔風さんが与えてくれた、私たちの翼です》



スカリエッティアジトにて、真・ソニックフォームを展開したフェイトは驚いていた。
しかし、驚いていたのは彼女だけではない。

意識を取り戻したシャッハとヴェロッサ。更にはトーレやウーノ、果てにはスカリエッティまでもが驚愕していた。






翼である。




と、言ってももちろん本物ではない。
フェイトの魔力光と同じ金色の色合いをしており、薄く、フェイトの背で輝いていた。


その形はバルディッシュサイズフォームの刃と非常に酷似していて、その鋭さは空気を裂くかのようである。




《彼の翼の加速能力。それの機構を、何とかねじ込んだらしいです》

「舜の・・・翼・・・・」

《ちなみにそれによる加速は、本来組み込む予定だったものの1.8倍ほどあります。行けます
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