第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜取り戻したモノ、先に進むモノ〜
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むかって、破壊の光がまっすぐに伸びていった。
発射されてから、レジアスがモニターの映像を見ずにゼストに駆け寄った。
彼はレバーを下ろしてそのまま、膝から崩れ落ちてしまったのだ。
「旦那・・・旦那ァ!!!」
「そこにいるのは・・・・アギト・・・・か」
彼を慕っていた融合機、アギトがその胸に縋って泣いている。
しかし、ゼストにはすでにその姿は見えていない。見えないのだ。肉体の限界が訪れていた。
「そこにいる・・・・・騎士よ・・・・・」
「はい」
ゼストがシグナムに話しかける。
それに対してシグナムは恭しく耳を傾けた。
彼女にはわかっているのだ。
言葉を交わしたのはこれが最初だが、この男は生粋の騎士であるという事が。
「こいつと・・・アギトと、紫の召喚師の少女は・・・・俺に付いてきただけだ・・・・罪はない・・・・どうか・・・・こいつのことを・・・引き取ってはくれないか・・・・・」
「大丈夫です。アギトの事は私が責任を以って、お引き受けいたします。ルーテシア・アルピーノも、すでに保護の対象です・・・・・・騎士ゼスト」
「なん・・・・だ・・・・・」
「あなたは騎士だった。守るべき物のために戦い、友のために走り、正義に忠実だった。あなたは真の騎士だ」
その言葉に、ゼストの口元がフッを笑う。
なにも見えない視界だが、浮かび上がってくるイメージがあった。
管理局に向かう自分。
立ちはだかるシグナム。
幾合か剣を交え、自分はレジアスの元に向かい、言葉を交わしたものの、そこでさっきの戦闘機人にレジアスは討たれてしまうというものだ。
それと見て、ゼストはそれが夢であるとは思えなかった。
きっとそれはどこかの現実。
それを見て、ゼストは最後に、つぶやいた。
「俺は・・・・やっと・・・・・・間に合ったのだな・・・・・・」
それが
時空管理局でエースと呼ばれ、死してその身を利用されながらも、己の忠義を貫いた
騎士、ゼスト・グランガイツの最期の言葉だった。
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一方、放たれたアインヘリアルの砲撃は
「!!!!ティアナさん!!!地上本部から高エネルギー反応です!!!!これは・・・・質量兵器!?」
「なッ!?」
キャロが察知したその報告に、ティアナが顔を青ざめる。
質
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