第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜取り戻したモノ、先に進むモノ〜
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だけの力が十二分にある。あり過ぎるほどだ。
そしておそらく最終的には殺される。
この男は殺しを良しとしないまでも、そうでなければならない時は、躊躇なく実行する。
それを背負う覚悟もまた、この男はしているだろう。
そこまでやられては、ドゥーエは黙るしかなかった。
心底憎らしげな顔をしながら、その身柄をリィンに拘束されていく。
「命拾いしたな」
「なにを・・・・・!!!」
と、そのドゥーエにシグナムが話しかける。
その顔は特に感情は感じられないが、彼女の胸の中では、今すぐにこいつを斬り伏せたいという思いがあった。
「もしあそこで中将の命を奪っていれば・・・・・・私が貴様を斬っていた。おそらくグランガイツも、ああは言っていたがそうしただろう。おまえの命は、結果的に救われた」
「・・・・・・・」
ドゥーエが今度こそ、本気で敗北した顔をする。
もう彼女が、なにをしようと思う事は無いだろう。
「さてレジアス。ここには何があるんだ?」
右腕の傷を抱えることも無く、なんでもないようにブラブラさせながらゼストが聞く。
アギトが治療だけでもしようと言っていたが、ゼストはそれを拒んだ。
もはやこの身体に、それだけのことをしても意味はない。
「ワシは・・・・この地上を要塞にしようと考えたことがあった」
「地上を?」
「ああ。そうすれば守りはより堅固になる。外からの攻撃にも耐えられる。ここはそのために作った」
レジアスがパネルをいじって起動させると、その部屋が明るく照らし出された。
「だが、そんな案はあまりにもでか過ぎて却下されてな。ここはその名残だ。撤去するにも金がかかるから、それまで放っておかれていたのだが」
「なるほど、あのセキュリティは誰かにその機能を使わせないためか」
「そうだ。まあ、この兵器自体は採用されて、三つのミッドの高地に一つずつ、建造されたんだがな」
「まさか・・・・ここは!!!」
話を聞いていたシグナムが、驚きの声を上げる。
そしてその推測は当たっていた。
「そう、市街戦を想定されて作られた、アインヘリアル零号機。その建造途中で破棄されたのがここだ」
なるほど、スカリエッティが狙っていたのはこれだった。
三機は潰した。当然だ。あんな巨砲がゆりかごの脅威にならないはずはない。
そして四機目、否、零機目か。その存在も、スカリエッティは当然知っていた。
だが、存在は知りえども場所がわからず、やっとわかっても今度はセキュリティーだ。
何度もシュミレーションしたが、結果は惨敗。どうやっても突破できるセキュリティーは二桁まで
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