第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜一つの想い〜
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だけだが、確信はある。こいつは絶対にそうすると。
そこで最後の一言を言おうと、蒔風が息を吸って、その言葉と共に、一気に息を吐き出した。
「教えてやる・・・・信念無き思いなど、ただの醜い欲望に過ぎないという事を!!!スターライト!!!」
《《《Star light Breaker》》》
「ブレイカー」
最後の一言だけ、蒔風が静かに宣言した。
そして、放たれた。
銀白の魔力光が、三本の杖と四つのビット、合わせて七つから伸びていく。
その砲撃は途中の壁などは障子のように突き破り、太さを以って収納されているガジェットの実に七割を消し飛ばした。
幾層もあるゆりかごを突き抜け、ついにはクアットロの階層にも到達し、そのフロア全体にまるで液体を流し込んだかのように広がっていく。
だが、まだ止まらない。
その砲撃はそこで広がりながらも更に直進を続け、唯にはゆりかごの下腹部を貫き、少し角度を付けて斜めに貫通した。
真下に向けて撃ったわけではないので、角度がつくのは当然のこと。
正確にはゆりかごを正面から見て左側下方、前後の位置としては前のところから、それは伸びてきた。
おそらく輪切りにすれば、蒔風とクアットロの姿が見えただろう。それくらいに、前後感で言えば同じ位置にいた。階層が違うだけだ。
そして砲撃が地面にブチ当たり、その反動にゆりかごが後ろ方面にグラついた。
その揺れで動力炉の方では青龍がセッテを逃してしまったのだが、今はいい。
そうして地面に大穴をあけ、どれだけ抉っただろうか?
ようやっとして、その砲撃は細くなっていった。
と、言っても元々の太さが尋常ではなかったのだから、細くなったと言ってもまだ太い。
まるで悪徳セールスマンの言い口だ。五十万と言って、二十万で買わせる。どちらも高いのは変わらないのに。
まあ、細くなっていくのであれば、いずれは消えていくというもの。
ほどなくしてから、消えていった。
砲撃を始めて実に二分。そこから細くなって消えるまでが、更に一分。
管理局史上例のない、三分間放たれ続けた超超巨大集束魔法砲撃。
外で指揮をとっていたはやては、その光景を目撃していたが、未だに今の光景が信じられない。
が、その砲撃が「落ちた」後の地面はぽっかりと開いていて、森の仲に怪異な穴ができてしまった。
おそらく、落ちればひとたまりもないだろう。
ここが将来の自殺スポットにならないことを祈る。
そこではやてが連絡を受ける。
蒔風からだ。
あの大穴の周辺に戦闘機人が一体転がっているはずだから回収してくれ
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