暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜一つの想い〜
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のはの、その魂を、信念を宿していなければ、これは決してエースオブエースではありえない!!!ただの情報を載せただけの傀儡が、あいつらの名を傲慢にも語るんじゃない!!」

「舜君!!!」

「!?」




蒔風が壁をブチ向いて、なのはと合流する。

なのは・レプリカは壁をぶち抜いた衝撃で、ザァッ、と消え去っている。
当然だ。あんな紛い物に、耐えられる攻撃などない。



「舜君・・・ヴィヴィオが!!!」




なのはが悲痛な声を上げる。

蒔風が見た先には、聖王モードのヴィヴィオ。
なのはのバリアジャケットはすでにスカートの端が切れ、レイジングハートにはどれだけの力で握りしめたのだろうか、血が滲んでしまっている。



「強制覚醒・・・・・なるほど、聖王としてのヴィヴィオか」

「しかも、洗脳で私達を完全に敵だと・・・・・」

「ふむ、なかなかに美人。体つきもいい。将来は安泰だなこりゃ」

「そんな呑気な!!!」


蒔風が考察しているのを、なのはが諌める。

一方ヴィヴィオは新たな乱入者に頭を抱え、流れ込んでくる偽りの認識に頭痛していた。




「ああああああああああああ!!!!お前もか!!!!おまえも私のパパとママを奪った奴か!!!」

「おいおい・・・・」

「私の本当のパパとママを奪って・・・それで自分たちがそうだと嘘をついた!!!そうじゃないくせに!!!!」

「ヴィヴィオ・・・・それは!!!!」



「ようやく気付いたか。だから最初から言ってただろ?俺はパパじゃなく、おにーさんだとな」



蒔風の言う事は確かだ。この男は今まで一度も、父と呼ばれる事をよしとはしていない。



『あ〜〜〜ら?正義の味方も、なかなかにひどい事を言いますねぇ?』

「黙れよ、三流。おまえには何一つ理解できていない事がある。それがお前の敗因で、俺たちの勝因だ」

『私が知らない事?なんでしょうね〜〜〜?気になりますぅ』



それを言おうとした蒔風だが、瞬間、目の前にヴィヴィオが突っ込んできて、蒔風の顎に拳を命中させた。



信じられないスピードだ。
おそらく、通常時のフェイトと同じくらい早いのではないか?

蒔風の視界が揺らぎ、そこに加勢に入るようになのはが砲撃を撃つ。



それに対してヴィヴィオもまた、砲撃を以って迎え撃った。
だが、なのはにヴィヴィオを、牽制とはいえ攻撃することにはためらいがある。


なのはのデバイス「レイジングハート」は祈願型だ。
簡単な防御や攻撃程度なら、主人の思考に合わせてデバイスが自動で発動させる。


それは普段の攻撃にも当てはまる事。


故に
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