駆け抜ける光
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し自由に飛んでくる。ちょっとでも飛んでいたい気分なんでな」
「了解。こっちはこっちで再設計しとくから」
アストナージが他のメカニックと共に再設計を始め、補給が済み次第私はもう一度空へと飛び出す。一応練習っぽく、海面と並行になるようにして飛ぶ。有視界ではなくセンサーだよりの飛行は初めてのことだ。何もない空のはずなのに速度を上げる気になれない。おっと、センサーに反応だな。これはさっきすれ違った戦闘機か。なんだ?微妙にぶれているような反応があるな。気になって体勢を起こし、望遠で確認すると
「キャノピーにカバーを掛けたままだと!?しかもあんな低空を!?」
海面ギリギリを飛び、水飛沫を巻き上げている。明らかにISよりも速い。さすがに瞬時加速中には負けるだろうが、航続距離が長ければ長いほどあの戦闘機、確かRFゼロだったか?ソッチのほうが速いだろうな。やはり航空力学を参考にしようと思ったのは間違いではなかったようだ。しばらく練習を続けた後、オーフィスに戻るとお兄ちゃんが釣りをしていた。
「おう、ラウラか」
「釣れてるのか?」
「いいや。だが、たまにはこんな風にのんびりする時間も欲しくなる時がある」
「そうか」
「ラウラもどうだ。隣でぼうっとするだけだが」
「ぼうっとか」
「そうだ。別に釣りでなくても良いんだがな。何かやりたいことでもあるのか?」
「そうだな。宇宙にまた行ってみたいかな。何をするでなく、宇宙でぼうっとしてみるのも楽しそうだ」
「宇宙か。ふむ、上がってみるか?」
「私だけでか?」
「RFゼロの調整で大気圏離脱と宙間機動と大気圏突破までのテストがあったはずだから乗っけてもらうか?」
「そんな簡単に許してもらえるのか?」
「ゼロのパイロットの指示に従うなら良いってさ。補給を済ませたら第2格納庫に集合だと」
簡単に許可が降りたので補給を行ってから第2格納庫に向かう。お姉ちゃんは練習に出ているのか、ゼロがアイドリング状態で待機していた。
「それじゃあ、お二人さん、翼に捕まって腕をロックしていてくれ。結構キツイけど我慢してくれ」
ゼロのパイロットの指示に従い翼に捕まりオーフィスから発艦する。以前、オーフィスで宇宙に上がったときとは異なり、かなりのGを感じる。PICでの軽減は最小限だからだろう。それでも10分も経たずに私はもう一度宇宙へと上がった。
『それじゃあ、この宙域には近づかないように。テストが終わり次第戻ってくるから。エネルギーの残量だけは注意しろよ』
ゼロから離れて慣性を一度止める。
『それじゃあ、オレはオレで過ごす。何かあったら連絡をくれ』
お兄ちゃんも離れていき、世界が私だけになったような恐怖のようで万能感のような不
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